【辻発彦コラム】西武球場での思い出は? と聞かれると、頭に思い浮かぶのは超満員のスタンドで日本シリーズを数多く経験できたことです
筆者が現役時代にプレーした西武球場。今と違って屋根がない[写真=BBM]
【辻発彦のはっちゃんネル】 新緑のシーズンを迎え、野球観戦には最適の季節となりました。先日のゴールデンウィークや週末など、どの球場も大勢のファンで賑わい、その試合の勝利のため大声援で盛り上げていましたね。思えば佐賀で生まれ育った私も、小学生のときに観戦したプロ野球は最大のイベントでした。父親に連れられてよく行ったのは平和台球場での西鉄戦。早めに現地に向かい、まず球場に隣接している大濠公園で遊んで、ホットドッグを食べるのが定番でした。現在はどの球場もボールパーク化が進んでいますが、当時の私にとって、この流れがまさに野球を楽しむ“ボールパーク”でした。 “九州のライオンズ”に魅せられた私は1984年、埼玉に移転した西武に入団。その本拠地・西武ライオンズ球場は非常にきれいでした。当時は屋根がなく、現在のベルーナドームとは雰囲気が違います。狭山丘陵の自然に囲まれ、四季折々の景観が楽しむことができる。春先は球場の一塁側からレフトスタンド後方にある桜が咲き誇り、外野席に天然芝が敷いてあって緑が映えていました。 西武球場での思い出は? と聞かれると・・・
本文:1,349文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール