『野獣が帰ってきた』 サッカー界最速クラスのフィジカルモンスターがイングランドで復調の気配
スピードもパワーも一級品のモンスター
スピード、パワーなど、フィジカル能力で相手を圧倒するプレイヤーには特別な魅力がある。 スペイン『as』が『野獣が帰ってきた』と取り上げたのは、フラムでプレイする28歳のMFアダマ・トラオレだ。 単純なスピードだけを見れば、トラオレは現役最強に近いプレイヤーと言っていいだろう。加えて肉体も筋骨隆々で、アメフト選手のような肉体の持ち主だ。 ただ、攻撃面の精度に欠けるところはある。スピードに乗った突破は魅力的なのだが、ゴールに直結する動きがあまり多くないのだ。 ここまでのキャリアでベストシーズンと言えるのは、ウォルバーハンプトンでプレイしていた2019-20シーズンだろうか。このシーズンはプレミアリーグで4ゴール9アシストの成績を残していて、ビッグクラブへのステップアップも盛んに噂された。 しかし、そこからは数字が上がらず。2021-22シーズンはバルセロナでもプレイしたが、目立った成績は残せなかった。 そんなトラオレの調子が再び上向きつつある。フラムに移籍した今季は怪我で出遅れていたが、2月より復帰。2月24日のマンチェスター・ユナイテッド戦ではアシストを記録し、今月2日のブライトン戦では今季初ゴールを奪っている。 スピードを武器に縦へ仕掛けるドリブルは今も魅力だ。終盤戦でどこまで爪痕を残せるのか。まだポジションは確保できていないが、再び抜群のスピードでサイドをぶっちぎるトラオレの姿を待っているファンは多いはずだ。 ※チーム名表記に誤りがありました。お詫びし、訂正いたします。
構成/ザ・ワールド編集部