柏崎刈羽原発7号機再稼働へ “技術的な準備整う” 「地元同意」は見通し立たず 《新潟》
TeNYテレビ新潟
東京電力は柏崎刈羽原発7号機の再稼働に向けて技術的な準備が整い、「原子炉の起動に必要な機能が発揮できることを確認した」と発表しました。 13日午後開かれた柏崎刈羽原発の所長会見。 〈東京電力・柏崎刈羽原発 稲垣武之所長〉 「健全性確認を一通り実施し、原子炉の起動に必要な設備の機能が発揮できることを確認いたしました」 7号機の再稼働に向けて技術的な準備が整ったことを発表しました。 東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発7号機。 ことし4月から原子炉に核燃料を入れる装荷を開始。原子炉を緊急停止させる設備など必要な検査を進めてきました。 技術的な環境が整った一方、再稼働に向けた「地元の同意」については見通しは依然立っていません。 そのため制御棒を引き抜くための申請の時期は現時点で「未定」としています。 〈東京電力・柏崎刈羽原発 稲垣武之所長〉 「県民の皆さんからご信頼いただけるようこれまでの取り組みや目指す姿について、具体的かつ丁寧に説明していきたいと考えています」 一方、花角知事は13日午後、齋藤経済産業大臣に要望書を手渡しました。 〈花角知事〉 「国の責任で、環境づくりを進めていただきたい」 要望書では複合災害が起きた際の避難道路の整備や除雪体制の強化などを国の責任で進めるよう求めています。 〈花角知事〉 「国がもし稼働させたいと進められるならば、前面に立って県民に対し原子力発電所の必要性や安全性についてしっかりご説明いただきたい」 〈斎藤経産相〉 「内閣府などの関係省庁と連携しながらさらなる充実強化に向けて国を挙げて全力で取り組んでいきたい。柏崎刈羽原子力発電所の再稼働は極めて重要であると、大臣として認識しています」 斎藤大臣は電力の安定供給の面で「柏崎刈羽原発の再稼働が重要」と指摘し、今後も知事とコミュニケーションを取っていきたいと述べました