元小結・旭道山のおい、波田大和がプロ10年目で初のタイトル戦「ベルトを両親に見せたい」6・1チャンピオン坂晃典に挑戦
◆プロボクシング▽東洋太平洋スーパーフェザー級(58・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・坂晃典―同級2位・波田大和(6月1日、後楽園ホール) 東洋太平洋スーパーフェザー級2位・波田大和(27)がプロ17戦目で初のタイトル取りに挑む。東洋太平洋同級王者・坂晃典(32)=仲里=に挑戦するもので、勝って両親にベルトを見せると決意表明した。 プロ入りして10年目。ようやく訪れた大舞台に「今振り返ってみると(10年は)長かった。今回は勝たなければ終わり。やるしかない」と気合は十分だ。一昨年10月、日本スーパーフェザー級挑戦者決定戦で原優奈(真正)に1―2で判定負け。勝てばタイトル戦という試合をあと一歩のところで逃した。「やろうとしていることが出来なくなりパニックになった」と振り返る。再起後は2連続でKO勝利を重ね、タイトル戦への切符を手にした。 14勝中13がKOというハードパンチャー。チャンピオンの坂も23勝中20がKOという強打者だけに、KO決着は必死だ。「(坂選手は)パンチが強いし、コツコツ当ててくる。倒し合いの展開になるのでは。ただ、相手のパンチが当たると崩れるイメージもある」と不敵な笑みを作る。試合に向けてのテーマは「攻め急がないこと」。チャンスになると気が焦り空回りする悪い癖を最大限修正したという。高校ボクシング界の名門・花咲徳栄高でインターハイ準Vなどを経験し、ボクシングは高校までと決めていたが、父で木村寿之介の名で大相撲の行司を務める寿和さんの後押しもありプロの世界へ。叔父の元大相撲小結・旭道山の波田和泰さんも応援にかけつける。「何が何でも勝って、両親にベルトを見せたい」と気持ちを高ぶらせていた。 戦績は波田が14勝(13KO)2敗、坂が23勝(20KO)7敗。
報知新聞社