2024年問題 医療現場への影響は… 「患者中心で医療考えなければ」【長野】
2024年問題は、人の命を守る医療にも影響を及ぼしそうです。診療体制を維持していけるのか…、現場の声を聞きました。 ■記者 「バスやトラックドライバーの時間外労働が注目されているが、医師の働き方もこの春大きく変わろうとしています」 中野市の北信総合病院。一日1000人を超える患者が訪れ、医療従事者も忙しく働き続けています。 新型コロナが5類に移行され、専用病棟は無くなったものの対応は全く変わっていないと言います。 ■北信総合病院・荒井裕国 統括院長 「(対応に)人手はかかる。経費はかかるだけれども(国からの)補助が無い状態だけど、他の患者さんにうつってしまうとまずいので、そこはしっかりやらなければいけない」 ここに輪をかけているのがきのうから始まった医師の働き方改革。時間外労働が制限され、昼夜問わない連続勤務も制限されます。 ■北信総合病院・荒井裕国 統括院長 「じわ~と色々な影響が出てくるんじゃないかと思うんですけど…」 私たちの生活にどんな影響が出るのでしょうか。 《治療体制は?》 ■北信総合病院・荒井裕国 統括院長 「私はA先生が主治医だと思っていたんだけど、きょう来てみたらB先生が診ているとか。シフト制を組んでチームで治療に当たっていくと」 《病院はどうなる?》 ■北信総合病院・荒井裕国 統括院長 「あなたの手術は延期させていただきます。あるいは外来の患者さんたくさん診なければならないんだけど、その日は外来の患者さん診ることは出来ないとかっていう順繰りにしわ寄せがかかってきてしまう可能性はある」 治療の他、医師には新しい技術を学ぶ時間も必要です。 ■北信総合病院・荒井裕国 統括院長 「今まで10分間診ていた患者さんを、これからは5分間で診てくださいってそうはいかないわけですよ。働き方改革があろうと、どんなに世の中が変わろうと、医療人として忘れてならないことは患者さん中心で医療考えなきゃいけない」 地域医療を維持するための体制の整備には、時間がかかりそうです。