「勝って校歌を」決意新た 米子東の選手ら帰校、80人が出迎え /鳥取
<センバツ2019> 第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)第2日第3試合の初戦で札幌大谷(北海道)に敗れた米子東の選手たちは25日、米子市内の同校に戻った。選手らは疲れた表情も見せず、夏に向け決意を新たにしていた。【有田浩子】 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 同日午前9時ごろ、兵庫県宝塚市内のホテルをバス1台で出発。正午過ぎに学校に到着すると、部活動中の生徒や教職員、保護者、野球部OBら80人以上が拍手で出迎えた。 田中宏校長は「はつらつとしたプレー、粘り強い守り。多くの人に感動をもたらしたと思います。アルプス(スタンド)が満員になり、大声援が巻き起こりました。応援してくれた人に感謝したい」とあいさつ。紙本庸由(のぶゆき)監督は「試合前にアルプススタンドを見上げたときから泣きそうでした。夏までに力を蓄え、また甲子園に戻り、次こそ勝ってみんなと校歌を歌いたい」と誓った。 福島康太主将(3年)は「選手全員、ベストパフォーマンスができたが、チームの課題も見えてたくさんの収穫があった試合だった」と振り返り、福島悠高選手(同)は「打ちたい気持ちが強すぎて『動くボール』に対応しきれなかった。柔らかな対応力を身につけたい」と話した。 粘投した森下祐樹投手(同)の父創平さん(47)は「あの舞台で舞い上がってしまうのではと思ったが、逆に冷静に1球に集中してプレーしている姿をみて心強く思った」と選手らの成長ぶりを実感していた。