『投げたいところに投げた球』マルチ痛打… 大谷翔平、やはり低めのさばきは超一流だった
◇14日(日本時間15日) ドジャース4―3ロイヤルズ(ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手(29)は地元のロイヤルズ戦で4打数2安打。マルチ安打は8試合ぶり今季25度目で、6月は12試合で2度。チームは接戦を制し、3連敗を免れた。 やはり低めのさばきは超一流だった。大谷は4回、左腕ラガンズの内角低め、ストライクゾーンぎりぎりのスライダーを引っ張り、初速170キロのゴロで二塁手の右を抜いた。6回も今度は外角低め、やはりストライクゾーンすれすれのカットボールをセンター前へ。2球とも、いわゆる『pitcher‘s pitch(投手が投げたいところに投げた球)』を痛打した。 大リーグ公式データサイトのベースボールサバントによれば、これで低めの9分割ストライクゾーンの今季打率は、外角3割6分4厘、真ん中3割8分5厘、内角3割8厘と、いずれも高い数字となっている。 地元放送局スポーツネットLAのハーシュハイザー解説者は、外の低めをさばいた2安打目を「きっちり腕を伸ばしてたたいたライナーだった。一塁側に体が倒れてバランスを崩し、強くたたけないことも多々あるが、今回は本当にいいアプローチだった」と称賛。 前日まで直近22試合は打率2割2厘だったこともあり、同局のヘアストン解説者は「投手と正対した体勢を保つため、スランプのときは左腕と対戦したがる左打者もいる」と、この日の左腕からの2安打がきっかけになることを期待した。(写真はAP)
中日スポーツ