あの大陸の名前に由来する星座、清少納言が絶賛した星って、な~んだ?
清少納言も絶賛! おうし座の「すばる」
アルデバランより西側、おうし座の背中のあたりに星がごちゃごちゃっと集まったところがあります。それがプレアデス星団。 この星団、日本では「すばる」と呼ばれています。たくさんの星たちが糸で結ばれているように見えたところから、統(す)ばる、すばる……。 平安時代に清少納言が書いた「枕草子」の中にも「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ…」という文があります。「星と言えば、まずはすばる。それから彦星。夕方の金星…」と、すばるをステキな星の筆頭に挙げていたのです。 すばるは簡単に探せます。オリオン座の三ツ星をなぞって、そのまま上へと伸ばせば見つかります。街中ではモヤっとした姿のように見えますが、明かりが少ないところに行くほど、見える星の数が増えてきます。一般に肉眼では5~7個ほど見え、目がとても良い人は7個以上見えるとか。 清少納言も讃えた、すばる。あなたは、そしてあなたの街では、何個見えますか? さて、次回はおうし座の角の先にある星からたどることができる、五角形の星の並び、そこに輝く一等星……。わかりやすい姿にも関わらず、あまり知られていない星座をご紹介します。 (葛飾区郷土と天文の博物館・湯澤真実)