スケジュール変更続くMotoGP。ミラーはうんざり「混乱が終わることを祈っている」
KTMのMotoGPライダーであるジャック・ミラーは、近年シリーズを悩ませているシーズン中の相次ぐカレンダー変更について「うんざりしている」と語った。 【動画】ロレンソVSペドロサ、今度はボクシングで対決だ! MotoGPの2024年シーズンは、全21戦で構成される予定だったが、開幕前から変更が行なわれた。 第3戦に予定されていたアルゼンチンGPが、新政権下の資金不足を理由にキャンセルされたのだ。さらに不可抗力ではあるが、6月に開催される予定だったカザフスタンGPが洪水の影響により延期となってしまった。 カザフスタンGPは9月開催にリスケジュールできたが、これは支払い問題が起きていたインドGPが開催中止となったことで、空いた日程にカザフスタンGPが入った形だ。 昨年は、カザフスタンGPがサーキットの準備が整わなかったためにキャンセル。2022年のカレンダーはフィンランドGP(当初は2020年に開催予定)が予定されていたが、中止となっている。 2020年から2021年にかけては、新型コロナの流行によりカレンダーが何度も変更された。 ミラーは、ここ数年MotoGPのカレンダー変更が続いていることはレースへの準備という面ではさほど影響しないものの、こうした混乱はシリーズにとって良いことではないと認めている。 「僕は1レース1レースを大切にしたいと思っている」 「僕らにできることはそれだけだ。もし僕がもっと上位にいたら、より多くのレースが欲しかったかもしれないし、その逆だったかもしれない。分からないけどね」 「僕の立場から言うのは難しいけど、現時点ではそれほど大きな影響はない」 「シーズンの始めに計画を立てて、それに向かってトレーニングをするんだ。それに変更があったのは今年だけじゃない」 「ここ数年、それが崩れているんだ。それにはうんざりするよ」 「ライダーとしても、ファンとしてもそうだと思う。グランプリがX戦開催されると期待していたのに、そこから2、3戦が外されるんだ」 「だから、それが終わりになることを祈っているが、様子を見ることにしよう」 MotoGPは現在、カザフスタンGPの延期によってできた空白期間を過ごしている。イタリアGPから来週末のオランダGPまで、3週間の期間が空いてしまったのだ。 オランダGPとドイツGPを連戦で行なった後、MotoGPは再び3週間の休みを迎えるが、これはもともと予定されていたサマーブレイクだ。
Lewis Duncan