昨夏準V東筑が初戦突破!背番号10の山下栞汰が9回完封「自分が崩れたら負けてしまう」/福岡
<高校野球福岡大会:東筑4-0八幡工◇5日◇2回戦◇北九州 前回大会準優勝の東筑が、初戦突破を決めた。 先発した背番号10、山下栞汰投手(2年)が高校初の9回完封勝ち。5安打に封じ「初戦で硬さもあったけど、自分が崩れたら負けてしまうと思った。力配分を意識して9回まで投げ切れた」と汗をぬぐった。高校入学時から約10キロアップした最速132キロ直球に、3種類の変化球で打たせて取った。 打線は6回まででわずか1得点のみ。2度の満塁機であと1本が出ないなど、残塁は9を数えた。ベンチで山下は先輩たちに「点を取ってください」とぺこり。7回に2点を追加すると、8回にも1点を加えて力投する後輩を援護した。 元ダイエー選手の大越基氏(53=現早鞆監督)を父に持つ大越塁捕手(3年)は3犠打に三塁打と活躍。「バントは得意です。当たり前にできることを、ミスしないことが大事」と振り返った。女房役として山下の投球には「気持ちを込めてしっかり投げてくれた」と目を細めた。