【ロッテ】活躍の裏に「治癒力?」藤原恭大2安打3打点「順調だが絶好調ではない。まだ上がる」
<西武2-9ロッテ>◇7日◇ベルーナドーム ロッテ藤原恭大外野手(24)が先制、ダメ押しと2安打3打点で5連勝に導いた。 直球を捉えた。まずは3回無死一塁で、西武ボーから右翼線への三塁打。「1つ前の試合で結構真っすぐをファウルしていたので、今日は1発で仕留められるように。狙いを定めていきました」と先制点でリードを奪った。 さらに8回、今度は1死一、二塁で豆田から2点三塁打を放った。またも直球をたたき、右中間を割った。6月28日に今季初出場を果たしてから、打率は3割7分をマーク。吉井監督は「下位で彼がよく頑張ってくれて、上位につながれば複数点入るかなと。うまくいきました」と、6戦連続の「9番藤原」に手応えを感じている。 球団ホームページの選手名鑑。「今年の俺のここに注目!」の欄に藤原は「治癒力」と記した。「けがしたんで(他に)特になかったんで。そうやって書きました」。3月のオープン戦で右膝に自打球が当たり、右膝蓋(しつがい)骨を骨折した。早くて3カ月。長引けば半年かかるかもしれないと言われた。 だが、何となく書いた治癒力自慢? は、あながち間違いじゃなかった。トレーナーの支えもあって予定より1カ月早く実戦復帰。打撃不振に陥っても元に戻せるよう、リハビリ期間にルーティンやバットの軌道を見直したことが生きている。「順調ですけど、絶好調ではない。まだ上がるとは思います」。出場した8試合は7勝1敗と勝利に貢献。西武戦は開幕から破竹の11連勝で、チームは今季最多タイの貯金9となった。【鎌田良美】 〇…ロッテが西武戦に無傷の11連勝。同一カードで開幕から11連勝以上は、67年巨人がサンケイ戦で記録して以来、57年ぶり9度目。パ・リーグでは55年南海が大映戦で11連勝、56年西鉄が東映戦で12連勝して以来3度目となり、ロッテがパ・リーグ記録へあと1勝に迫った。 ▼荻野(6回に今季1号の左越えソロ。代打本塁打は15年目で初)「真っすぐをしっかりと振り切れたらいいかなと思ってました。(代打で)初めてですか? よかったです」 ▼岡(8回の走塁で相手一塁手と交錯し、左足を踏まれて交代)「大丈夫です。(次戦出場は)全然問題なくできます」