きつねの嫁入り行列 50人厳かに、夜の街練り歩く 門司港
北九州市門司区の門司港地区で２６日夕、「門司港きつねの嫁入り行列」（実行委主催）があった。街のにぎわいづくりにつなげようと、昨年に続いての開催。笛の音に乗って、夜のレトロ地区などを白無垢（むく）と色打ち掛け姿の「花嫁きつね」ら約５０人の行列が厳かに練り歩いた。 「日本三大貿易港」の一つとして栄華を誇った明治～大正時代の門司港地区の花嫁行列を再現し、参加者や見学者も当時を体験できる本格的な和イベントとして開いている。今回、行列には埼玉県からも応募があり、北九州市を拠点にする落語家、橘家文太さんが傘持ちを務めた。 出発地点のＪＲ門司港駅前でオープニングセレモニーがあり、実行委の久保田由香委員長が「昔に戻ったような気持ちで胸をときめかせながら行列をごらんください」とあいさつ。藤舎仁鳳さんによる笛の奉納演奏後、キツネのメークを施した行列参加者が紹介され、ちょうちんを手に旧料亭「三宜楼（さんきろう）」に向けて出発した。幻想的な光景に見学者も喜んでいた。【宮本勝行】
