【70歳代】おひとりさま「貯蓄・年金月額」平均額とは?「単身高齢者」6割強が女性に
「老後資金を貯めたい」と相談に来られた方に「何歳まで働こうとお考えですか?」と質問すると、少し前までは「60歳や65歳」と答える人が多かったですが、最近は「70歳まで」と答える人が少しずつ増えてきたように感じます。 ◆【写真5枚】65歳以上のいる世帯数。2枚目~70歳代の「貯蓄&厚生年金・国民年金月額」もまとめてみる 一昔前であれば「老後」と呼ばれた年齢まで働く方が多くなっている印象で、いつまで働き続けようか悩まれる方も多いでしょう。 では、実際にいま老後生活を送っている70歳代の貯蓄額や年金額はどれくらいなのでしょうか。 今回は特に「おひとりさま」に絞って確認していきたいと思います。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【65歳以上の世帯】単身世帯の割合は何パーセント?
厚生労働省が2024年7月5日に公表した厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、65歳以上のいる世帯は2695万1000世帯(全世帯の49.5%)。 65歳以上の者のいる世帯の世帯構造を見ると、次のグラフの通り。 ●65歳以上の者のいる世帯の世帯構造 ・単独世帯:31.7% ・夫婦のみの世帯:32.0% ・親と未婚の子のみの世帯:20.2% ・三世代世帯:7.0% ・その他の世帯:9.0% 最も多いのは「夫婦のみの世帯」ですが、「単独世帯」とほぼ同じとなっており、それぞれ3分の1ずつを占めます。 高齢者の単独世帯をみると女性が64.4%と多くなっており、平均寿命が男性より長い女性の場合、夫婦であっても将来単独世帯となる可能性もあるでしょう。 単独世帯を年代別にみると、女性は70歳代前半、70歳代後半、80歳代前半でそれぞれ約2割ずつ、85歳以上で約25%となっています。
【70歳代おひとりさま】貯蓄ゼロは何パーセント?平均と中央値とは
現代は60歳代で働く方は多いですが、70歳代になるとリタイアする方もおり、本格的な老後スタートは70歳代という方もいるでしょう。 では、70歳代のおひとりさまはどれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」より、70歳代・単身世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 70歳代・ひとり世帯の貯蓄円グラフ 出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」をもとにLIMO編集部作成 ●【70歳代・単身世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1529万円 ・中央値:500万円 70歳代の貯蓄の平均額は1500万円以上となり、まとまった貯蓄を保有している印象があります。 しかし、個人差が大きく、中央値は500万円です。 円グラフをみると貯蓄ゼロは26.7%。 年金だけでは生活できない方もいると考えられますから、貯蓄ゼロでは心もとないでしょう。