《ボリビア》コロニア・オキナワ入植70周年=式典に慶祝団多数、17日
日本ボリビア協会(中村侑史会長)は17日、ボリビアのサンタクルス県コロニア・オキナワ(オキナワ移住地)内同協会会館隣接体育館で、入植70周年記念式典及び慰霊祭、祝賀会を開催する。 慶祝団として中川京貴沖縄県議会議長、池田竹州同副知事ら10数人の議員が参加。アルゼンチン、ペルー、チリ、米国からも参集し、ブラジルからは沖縄出身者を中心に約250人が参加する。 オキナワ移住地の総面積は4万6800ヘクタール。北から南に第1移住地、第2移住地、第3移住地と区分され、2001年にボリビア統計局が行った調査によれば行政区分上の人口は1万1661人で、うち1千人程度が日系人だという。日本国外でオキナワの名前を持つ唯一の行政区とも言われる。 コロニア・オキナワの歴史は、第2次世界大戦後、ボリビア在住の日本人が、戦地となった沖縄へ物資支援を行うとともに、ボリビアへの移住を呼びかけたところから始まる。時の琉球政府は「南米ボリビア農業移民募集」を1954年に開始し、第一次計画移民で、275人がチサダネ号(ロイヤル汽船)に乗船し、伯国サントス港を経由して列車に乗り、ボリビアに到着した。 入植地となったうるま植民地で原因不明の熱病が発生すると、1956年に再移住が行われ、現在のコロニア・オキナワ第1移住地が築かれた。移住地ではその後、大豆を中心とした雑作が行われ、成功を収めた。