元Krush王者・島野浩太朗が前代未聞の引退挨拶。妻に浮気を謝罪し「ダメな自分はすべて壊して、新しい自分に生まれ変わる」と宣言【Krush】
第7代Krushスーパー・フェザー級王者の島野浩太朗(菅原道場)の引退セレモニーが「Krush.158」(2月24日、東京・後楽園ホール)で行われた。 島野は最後の挨拶で妻に自らの浮気、不倫を謝罪し、生まれ変わって家族のために生きていくことを誓うという前代未聞の引退セレモニーとなった。 この日、リングに上がった島野はこれまで見せたことのないような柔和な表情。関係者からの花束贈呈とフォトセッションがあり、妻、長男、長女とも一枚の写真に納まった。 そして最後の挨拶では13年間選手として過ごしてきた後楽園ホールで引退セレモニーを開催してもらうことに感謝の言葉を述べたうえで「私がリングに選手として立つのは最後の機会になると思いますので、私の中で特別な人に思いを伝える機会をいただければと思います」と語ると、まずは最後の試合となった2022年12月のK-1大阪大会で江川優生に敗れた後に8カ月間落ち込んでいた島野を励ましてくれた高校時代からの友人に感謝の言葉。
続いては「家族に思いを伝えさせてください」と言うや、まずは「妻はこれまで私が現役生活を過ごす中で、仕事、生活、家事、育児、全部支えてくれました。自分の楽しいことは全部犠牲にして、私の夢を支えてくれました」とその献身的な支えを紹介。そして「でも最後の最後、僕は人として、男として最低なことをしてしまいました。浮気、不倫は良くない。僕は最低だと思います。あなたが苦労してきたこの期間。家族、支えてくれていた方々、みんなを裏切る行為だったかもしれません。本当にごめんなさい」とまさかの浮気の謝罪。そしてこの浮気を原因に「絶縁」を言い渡され、この引退セレモニーにも来ていないという自らの父と母にも謝罪した。 続いてKrushの宮田充プロデューサー、菅原道場の菅原会長やともに汗を流した選手たちに感謝の言葉を述べた。
最後は「幸か不幸か、僕がこの話をさせていただいたリングはKrushのリングです。古い自分、ダメな自分はすべて壊して、新しい自分に生まれ変わって、これからは世のため人のため、いや、まずは家族のためにしっかりと生きていける人間、一人の男になっていきたいと思いますので、厳しいご指導、応援していただけると幸いです。長い間ありがとうございました」と締めくくり、引退の10カウントゴングを聞いた。 島野は13年間のプロ生活で44戦28勝(17KO)16敗の戦績を残し、Krushスーパー・フェザー級、WMAF世界スーパーフェザー級、MA日本キックボクシング連盟スーパーフェザー級王座を獲得。「Krush -60kg WILDRUSH League 2014」で優勝を果たしている。