30ヤードのアプローチでザックリやオーバーが出る……。その原因と解決法を、プロがイラストを交えて解説!
体とヘッドの運動量を同じにしよう
次に強いボールが出てしまう原因はクラブの振り幅に課題があります。30ヤードのバックスウィングの大きさを、強い球が出てしまうイラストAとボールが上がって止まりやすいイラストBとで比較してみると一目瞭然です。
イラストAのように、胸の中心はまだ下を向いているのにヘッドが上に上がるとクラブの運動量が多くなります。エクスプロージョンが必要なバンカーショットのような場合は、コックを使ってこの動作が必要ですが、通常のアプローチで体とクラブにタイムラグがあると距離感をコントロールすることが難しくなってしまいます。 バックスウィングでクラブの運動量が大きくなってしまうと、インパクトでハンドファーストになりやすいので注意しましょう。こうなってしまうと、クラブのロフトが立つので打ち出しの強い球が出てしまい、ピンをオーバーする原因になってしまいます。
理想は、イラストBのように体とヘッドの運動量が同じになるようにスウィングすることです。スウィングの際、コックは自然に入りますが、感覚的にゼロ(ほぼ使わない)で正解です。 30ヤードが苦手な方はアドレスと振り幅、2点の改善を是非お試しください!
大谷奈千代