「NOノーマル婚」とは?“定番”にとらわれない今ドキの結婚式のトレンド
TOKYO MX(地上波9ch)朝の情報生番組「おはリナ!」(毎週月~金曜7:00~)。「ライプラ!」のコーナーでは、今ドキの結婚式事情について取材しました。 ◆「NOノーマル婚」とは? 定番のドレスは「黒」を選ぶ女性が増加 これまで、結婚式の定番とされてきたことが今変わってきているそうなんです。どんな風に変わってきているのか、今ドキの結婚式事情を取材しました。 結婚情報誌ゼクシィを扱うリクルートが、最新の「結婚式のトレンド」について記者会見を開き、発表したキーワードが“NOノーマル婚”。この“NOノーマル婚”とは、どういうことなのでしょうか? 結婚式といえば白いドレスですが、スタジオで写真撮影をしているカップルの女性は、黒いドレス。 黒を選んだ理由を、新婦は「やっぱり一生に一度しか着られないイベントですので、なので自分の好きなものを着たいなって思いました。前撮りは結構かっこよく撮っていただきたかったので、黒を選んだっていうのもあります」と話します。また、「黒い色は「あなた以外の色には染まりません」みたいな意味があるみたいで、そういう意味もあるのを知った上でいいなと思って」とも。 黒を選んだ女性の新郎は、「先入観なのか当たり前のように「白」が浮かぶっていうのは、正直自分の中にはあった。本人が「黒」が好きだというのが明確にあったし、チャレンジしたいっていうのが本人の意欲としてあったというのは尊重したいなと思った」と心境を話します。 実際、ブライダル業界大手のこちらのウェディング会社では、黒いドレスの需要増加に合わせ、貸し出しできる黒いドレスの数を増やしていて、さらに新作も企画中です。 黒を選ぶ女性が増えていることについて、「ゼクシィ」統括編集長の森奈織子さんは、結婚式に対する考え方の変化があるといいます。 「どうしても白であるべきという印象があったりしたので、黒はなかなか選びにくかった。最近は既成概念に捉われずに、本当に自分が着たい色や自分の表現したいカラーを素直に選択されているという方が多いかなというふうに捉えております」と説明します。 ◆結婚式の“定番”の変化…既成概念にとらわれない2人が作る結婚式 さらに今、ドレスの色だけでなく、結婚式の定番が変わりつつあります。 その一つが、幸せのバトンを繋ぐとされた「ブーケトス」。森さんは「独身の女性に対して、ブーケを投げて受け取った人が次、という儀式として行われていたと思うんですけど、今はそれに捉われずに男性やお子さんだったりとか、それぞれ親族の方も参加して、みんなでそのブーケとして演出を楽しむような傾向になっています」と解説。 そして、「ウェディングロード」にも変化が。「もともとの意味は、新婦と新婦の父がウェディングロードを歩いて、新郎にバトンタッチをするような儀式だったんですけど、「なぜ新婦だけ」と違和感を感じていらっしゃるカップルの方もいて。2人で一緒に入場したり、新郎も同じように1人で歩いていって、そのあと新婦が歩いていくみたいに、形に捉われずに2人らしく表現してくるような事例が出ています」と森さん。 他にも、新郎のウェルカムスピーチや新婦の手紙も夫婦2人で行うのがトレンド。さらに、ゲストが演出に関わる「ゲスト参加型」の結婚式も増えてきているんです。 森さんは「既成概念にとらわれない、当たり前がない、2人が作る結婚式みたいなところが、より浸透して、ジェンダーロール(性役割)に関しても無意識的にそれを行うことになってきているのが2024年。大きな流れの繋がりの中で顕著に出てきている“NOノーマル”が、みんなに受け入れられて広がっていくようになっていくのかなと思っています」と話していました。