DMM Crypto、Web3事業「Seamoon Protocol」撤退を発表──独自トークン発行中止
DMM Cryptoは11月15日、Web3事業「Seamoon Protocol」の中止を発表した。同社は独自トークン「$SMP」の発行中止および関連サービスの段階的な終了を実施する。 Seamoon Protocolは、DMMグループのWeb3事業を展開する目的で2023年1月に設立されたDMM Cryptoが、同年6月に開始したプロジェクト。独自トークンを活用した経済圏構想として、ブロックチェーンゲームを中心としたエンターテインメント領域のサービスおよびプラットフォーム機能の提供を進めてきた。 プロジェクト中止の理由について同社は「急速な事業環境の変化により、プロジェクトの持続可能性に課題が生じた」と記している。 なお同社は10月18日、ベンチャーキャピタルのネオクラシック・キャピタル(Neoclassic Capital)をリードインベスターとした資金調達を実施したことを発表したばかり。資金調達から1カ月も経たずにプロジェクトが中止に至った経緯について、今回のリリースでは言及されていない。 関連記事:DMM Cryptoが資金調達、ファイナンスサービスの拡充とグローバル展開を目指す プロジェクト中止を受け、独自トークン$SMPの発行中止、Seamoon Protocolの新規利用サービスの受付停止、関連ゲーム「かんぱに☆ガールズ RE:BLOOM」の段階的サービス終了が決定した。 「かんぱに☆ガールズ RE:BLOOM」については、シャインストーン(未使用残高)の払い戻しやアイテム類の補償に関する詳細が後日発表される予定。その他の関連サービス、機能、およびパートナーシップについては、現在方針を検討中という。 この発表を受け、11月22日リリース予定のNFTゲーム「コインムスメ」は、DMM Cryptoが構築するOasys Layer2独自チェーン(Verse)から、My Crypto Heroes(MCH)を中心とした経済圏を構築しているMCH Verseへの移行を決定したことを明らかにした。 また、2024年内のリリースを予定していた「神櫓-KAMIYAGURA-」も、プロジェクト中止に伴いリリース計画を含めた再協議を行うことを発表している。 |文:栃山直樹|画像:Seamoon Protocol公式ウェブサイトから(キャプチャ)
CoinDesk Japan 編集部