「北品川ゆうゆうプラザ」外観

　高齢者多世代交流施設「北品川ゆうゆうプラザ」（品川区北品川1、TEL 03-3472-7260）が4月1日、北品川駅近くにオープンした。運営は社会福祉法人「奉優会」（世田谷区）。（品川経済新聞） 【写真】地域交流スペース 　「ゆうゆうプラザ」は、高齢者をはじめ、子育て世代や障害者など幅広い世代の区民の交流の場として地域に開かれた施設。同館は区内5施設目で、老朽化のため2022年6月に閉館した「北品川シルバーセンター」跡を改築した。3階建てで、施設面積は約190坪。壁の一部には、多摩産材のスギや、区と連携協定を結んでいる高知県産材のスギや土佐しっくいを使う。 　品川区役所福祉部高齢者地域支援課シルバーセンター係長の浅野直久さんは「シルバーセンターは高齢者に向けた施設。より広い世代に開けた場所にすることで、多世代交流を図りたいと考えている」と話す。 　同施設では、設備の貸し出しほか、介護予防事業、子育て支援事業、多世代交流事業として、各種イベントを開催する。 　施設内は、利用登録なしで使えるフリースペース「地域交流スペース」をはじめ、授乳室、浴室・脱衣室、「コミュニティ室」2室、レクリエーション室2室、マッサージ機や健康器機を置いた「健康増進室」、楽器練習やカラオケができる防音のスタジオ、バリアフリートイレ、カート置き場を備える。60歳以上の区内在住者は、個人登録をすることで健康増進室や浴室を無料で使える。 　イベントは、60歳以上に向けた介護予防体操ほか、口腔ケアの講習会、親子向けのヨガ教室、多世代を対象としたeスポーツの体験会、音楽コンサートなどを開く。同施設長の井上麻美さんは「単発ではなく継続的に開催することで、地域の方が定期的に集えるような場所にしていきたい」と話す。 　「シルバーセンターから一歩進んだ交流の場になれば」と浅野さん。井上さんは「当施設の中で顔なじみになって施設の外でも交流が広がり、地域の見守り合いや支え合いにつながっていったらうれしい」と話す。 　開館時間は9時～21時30分（日曜・祝日は17時まで）。