五輪の悔しさばねに 東洋大の柳田大輝は大学最後の一年で東京世界陸上に挑戦
そんなシーズンを終え、短いオフを過ごした後にすぐに再始動。例年よりも1、2週間早い動き出しで、来季に向けて気持ちは前に向いている。陸上の冬季練習は、壮絶な走り込みや筋力トレーニングなど、とにかく体を追い込むことが多い。それでも、「去年悔しい思いをした分、練習も今まで通りじゃダメ」と覚悟を持って取り組み始めている。
来年は大学最後の1年。同大陸上部(短距離部門)の主将にもなり、責任感も増している。次なるターゲットは、もちろん世界陸上。まずは、代表権獲得のため、10秒00の参加標準記録の突破を狙う。その上で、「9秒9台、9秒9を切るくらいの練習をしていきたい」。最高の舞台で知った悔しさを走りにぶつけ、〝エース〟としての活躍を期待したい。(高橋朝香)