佐賀地裁で消防発電機窃盗初公判 被告、起訴内容認める 持病で農業できず、車上生活
消防格納庫から発電機を盗んだとして窃盗などの罪に問われた佐賀市消防団員の無職の男(27)=同市富士町=は29日、佐賀地裁(岡﨑忠之裁判官)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。 検察側は冒頭陳述で、被告が持病で農業を続けられなくなり、両親との不仲もあって3月ごろから妻や子どもと車上生活をするようになったことを明らかにした。生活に困窮していた状況から「発電機を盗んで売却するのを繰り返すようになった」とし、売却代金を生活費などに充てていたことを指摘した。 起訴状によると、4月14~15日、小城市の消防格納庫に侵入して発電機1台を盗み、また5月10日までに佐賀市の消防格納庫待機所から発電機1台を盗んだとしている。