「マイナンバーカード」ますます便利に!利活用できるサービスやポイントを解説
◆「役所」にいかなくてもいろんな手続きが可能に!?
また現在は「オンライン市役所サービス構想」が進められています。同サービスについて、上仮屋さんは「マイナンバーカードがあれば、さまざまな手続きが役所に行かなくても、スマホでいつでもどこでも、スピーディーにできます」とアピール。 例えば、他の市町村へ引っ越しをする場合、基本的には現住所がある役所に「転出届」を提出して「転出証明書」を受け取り、それを持って引っ越し先の役所に「転入届」と「転出証明書」を提出しなければなりません。 しかし、現在は全国の自治体で転出届のオンライン申請を実施しているため、このサービスを利用すれば、手続きのために役所へ行く必要はなく、引っ越し先の役所だけ行けば手続きは完了。 さらに「マイナポータル」を利用してオンライン申請をおこなえば、転出地の役所から引っ越し先の役所に、「転出証明書」の情報と手続きに行く予定日が通知され、事前に転入手続きの準備もおこなえるため、手続きの待ち時間も短縮できます。 ほかにも「オンライン市役所サービス」では、子育てや介護、災害に関する31の手続きも、多くの自治体でオンライン対応しています。
◆「スマホ用電子証明書搭載サービス」でより便利に!
マイナンバーカードがあると便利なのは、行政手続きだけではありません。「マイナンバーカードは、オンライン上で厳格な本人確認ができるカードです。そのため、もっと民間のサービスやさまざまなシーンで利用できるように、取り組みを進めています」と上仮屋さん。 すでに約500の民間事業者が利用開始しており、証券口座や銀行口座の開設、保険やクレジットカードの顧客申し込み手続きなどが、マイナンバーカードを利用することで、スマホでもおこなうことができます。 さまざまなサービスが拡大している一方で、マイナポータルにログインするときや、スマホでさまざまな手続きをする場合、マイナンバーカードをスマホに読み取らせなければならないため、“マイナンバーカードを持ち歩いていないと出先で利用できない”などの不便が生じることも。 しかし、こうした不便さを解消するため「スマホ用電子証明書搭載サービス」が進められています。このサービスについて、上仮屋さんは「マイナンバーカードのICチップに格納されている署名用電子証明書を使って、新たにスマホ用電子証明書を搭載するサービスです。このサービスを利用すると、マイナンバーカードが手元になくても、スマホだけでさまざまなサービスの利用や申し込がみできるようになります」と説明。 さらには「各種民間オンラインサービスの申し込みや利用できたり、ログイン後の各種オンライン申請、コンビニ交付サービスの利用、健康保険証としての利用など、順次利用できるサービスを拡大していく予定です」と解説します。 現在このサービスを利用できるのはAndroid端末のみですが、今後はiPhone端末にもサービスの適用を目指しているそうです。 最後に、上仮屋さんは「今回紹介したこと以外にも、例えば、申告期限が迫る確定申告もマイナンバーカードがあればスマホから簡単におこなえます。今後も、皆さんにとって利便性の高いサービスを拡充していきますので、マイナンバーカードの利活用に注目してください」と呼びかけました。