〈奥能登豪雨〉孤立集落3市町で計115カ所
石川県によると、奥能登豪雨で22日午後4時現在、孤立集落は輪島市99カ所、珠洲市13カ所、能登町3カ所の計115カ所となった。死者は珠洲市の1人、行方不明者は珠洲市と能登町が各1人のほか、安否不明者が輪島市の7人、珠洲市の1人で計8人。県が21日に公表した輪島市の行方不明者は無事が確認された。羽咋市以北の8市町に82カ所の避難所があり、1088人が身を寄せている。宝達志水町は避難所を解消した。 建物被害の全容は分かっていないが、能登半島地震による応急仮設住宅の団地9カ所で床上浸水が起きている。輪島塗の仮設工房も7室で床上浸水、31室で床下浸水が確認された。停電は奥能登4市町で計5190戸で発生している。 輪島市街や珠洲市の1738戸、能登町の仮設住宅の一部が断水している。断水が起きている市立輪島病院では、透析患者42人の一時的な転院先の調整を進めている。 道路は能越自動車道穴水インターチェンジ(IC)ーのと里山空港ICのほか、国道249号や県道輪島浦上線など県管理道路25路線48カ所で通行止めとなっている。 珠洲、輪島、能登、七尾、志賀の5市町で一時15河川が氾濫した。輪島市門前町鹿磯、同市光浦町の2カ所でがけ崩れ、輪島市町野町曽々木、珠洲市清水町の2カ所で土石流が発生している。 災害派遣医療チーム(DMAT)は市立輪島病院や県庁に加え、市役所や高齢者施設にも追加派遣する。県は24日から、輪島市内の仮設住宅の泥上げなどのため、災害ボランティアの派遣を始める。