ジェシー(SixTONES)、ユーモラスで紳士的な存在感。
適当にやっている現場を見ると、萎えちゃいます。
多面性のある表現こそがジェシーの魅力ではあるが、一方でどれが素の彼に近いのだろうか。インタビュー中に「結婚」というワードが出たので、「結婚を考えたりするのか?」と問うと、「もちろんですよ。だって俺、生まれた瞬間に結婚のことを考えて『オギャア』って泣きましたから」と、真面目な話をしていたはずが、急にふざけた話にすり替わり、終始煙に巻かれているような気分にさせられる。そんなジェシーに、つかみどころがない不思議な人を演じているのか、そうでないのかがわからないと言ったら、返ってきたのはこんな返事だった。「普通ですよ。俺は本当に普通」 誰とでも親しくなる驚異のコミュニケーションスキルを誇ることは周知の事実。「緊張のあまり、連絡先を交換しましょうと言えなかったのは志村けんさんくらいかもしれません。俺から声をかけられないのを察知した志村さんのほうから、『ジェシー、連絡先交換してないよな?』って話しかけてくださったんです」
そんなふうにぐいぐいと切り込んでいきながらも、自身の性格はシャイでビビリだと言い切る。「いまも昔も変わらず根は本当にシャイです。ただ、ふざけてもいいというのを学んだし、周りもわかってくれているから楽になりましたけど、ここにいたるまでは大変でした」前に出られるようになったきっかけは、生放送の仕事だった。「最初は全然しゃべれなくて、でもしゃべらないと映らないので、フロアディレクターに『ジェシー、しゃべって』『ジェシー、しゃべって』ってカンペをガンガン出されて。そこから、1回でもいいからふざけようと思い始めて、ふざけるようになったんです」ただし彼の言う"ふざける"はいつでも真剣で全力投球だ。うまく立ち振る舞えたと思うことのほうが少なく、反省は尽きない。 「あの時こう言えばよかったとか、もっとおもしろいことが言えたのにと、毎日後悔と反省ばかりです。友だちが多くてよかったなと思うのは、そんな時。表現方法に合わせて、『あ、これはあの人に聞いてみよう』とか、アドバイスがもらえたり、またいろんな人に会ったり、それが次の仕事にも繋がっていくんです。好きなのは、いいものを作ろうとする一生懸命な現場。挨拶なんかもそうですけど、適当にやっている現場を見ると萎えちゃいますね。え? いちばんしっくりくるのは何かって? 多分いちばん自分らしいのは、俺のインスタじゃないですかね。何のしがらみもないので、とにかく自由に自分の好き勝手やっているので。時にはスタジオを借りて撮影したりもしていて、本当に自分発信。撮影の合間のご飯を用意したりするのも、とにかく楽しいんです。たとえば仕事がまったくなくなったとしても、インスタがあれば、そこから自分自身を届けられる。それくらいわかりやすい俺がいます」