ネット「まるで社員旅行」、野党「迷惑」――自民女性局“フランス研修”が炎上 物価高、災害級暑さ、大雨被害の中…投稿ナゼ?
日テレNEWS
38人が参加した自民党女性局のフランス研修を巡り、国会議員のSNS投稿に批判が殺到しました。投稿ではエッフェル塔前でのポーズや食事など、楽しげな写真が続々。議員側は「誤解を招いた」と謝罪し、写真を削除。なぜこのような投稿をしたのでしょうか。
■今井絵理子議員も笑顔の写真をSNSにアップ
自民党の松川るい参院議員が、自身のSNSに投稿した写真。フランス・パリのエッフェル塔を背景に、頭の上で両手を合わせる3人の女性が写っています。おそろいのポーズを決め、笑顔を見せています(現在は削除)。 今井絵理子参院議員もSNSで「無事にフランス到着!!」という文章や、笑顔で写った空港での写真などをアップしました。 これらは7月下旬、自民党女性局のフランス研修中に撮影されたものです。3泊5日の日程で、参加したのは4人の国会議員や地方議員など38人です。
■SNS上では「脇の甘さ」指摘する声
同じく参加者の広瀬めぐみ参院議員のSNSには、ルーブル美術館前でのピース写真がありました。さらに「今日のお昼」と絵文字付きで紹介された、現地で食べた食事の数々も投稿されました(現在は削除)。 こうした投稿に、SNS上には「社員旅行かよ浮かれすぎ」「写真を見た有権者にどう思われるかを考えていない証拠」「国民は物価高で大変な時にいい気なもんだ」といった声が。「まるで社員旅行」といった批判など、脇の甘さを指摘する声が相次いでいます。
■女性局長の松川議員は釈明コメント
批判を受け、自民党女性局長の松川議員は7月31日朝、自身のSNSでコメントを出しました。「私のSNS投稿のせいで、中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っております」と謝罪しました。 さらに「税金を使っているのでは」との指摘には、今回の費用は党費と参加者の自己負担であると説明しました。研修では少子化対策や、政治における女性の活躍などについて、フランスの教育省や議員らと意見交換をしたということです。 なぜこのような写真を投稿したかについて、松川議員は「フランス文化もパリの街も素晴らしかったという感想を持ち、皆様にそれを伝えたいと思い、投稿しました」と明かしました。 一方で「エッフェル塔前の写真の1つは真面目な研修に参加された皆様にまでご迷惑がかかるとしたら本意ではありませんので、削除させて頂きました」としました。