圧や残像を残したい…新木宏典が「舞台『モノノ怪~座敷童子~』」に向けて心境語る
「舞台『モノノ怪~座敷童子~』」の取材会が、2月14日に東京都内で行われ、主演を務める新木宏典が作品への意気込みを語った。 【画像】新木宏典扮する薬売り。 「舞台『モノノ怪』」は、2007年に放送されたテレビアニメ「モノノ怪」シリーズの15周年を記念して、昨年2月に舞台化された作品。劇中では、薬売りがモノノ怪に立ち向かう冒険譚が紡がれる。第1弾の「舞台『モノノ怪~化猫~』」では、「モノノ怪」シリーズ化のきっかけとなった作品「怪~ayakashi~化猫」をもとにしたストーリーが展開し、新木が薬売りを演じた。新木が薬売りを続投する今回は、老舗宿に現れた訳ありの女と、偶然居合わせた薬売りが奇妙な現象に巻き込まれていく様が描かれる。 新木は舞台化作品第2弾の上演を「ありがたい」と素直に喜びつつ、「どんな作品も第2弾で新鮮味を保つことは難しい。特に舞台『モノノ怪』第1弾は話題性があり、劇場も飛行船シアターという個性的な場所でした。でも今回は旅公演がある。どこへ行っても見せられるような舞台を作ることが課題です」と意気込む。 第2弾で舞台化されるのは、テレビアニメの第1・2話となった「座敷童子」。新木は「『モノノ怪』が舞台化されると聞いてまず思い浮かんだのが『座敷童子』で、『座敷童子』をやるんじゃないんだ!?と思いながら舞台『モノノ怪~化猫~』に挑みました(笑)」と明かし、奉公先の若旦那との子供を身ごもり、追い出された女性が登場する「座敷童子」の物語を「過去にそういう時代があったということを、事実としてフラットに受け止め、冷静に演じたい」と語った。 「モノノ怪」では、モノノ怪を斬るために諸国を旅する薬売りの、行く先々での物語が展開する。新木はそのことに触れ、「物語を生み、動かしていくのは僕の周りにいる人たちですが、作品の看板を背負うのは薬売りというキャラクター。舞台『モノノ怪~化猫~』では、薬売りさえいれば成立するという覚悟で臨みました。それほど、舞台『モノノ怪』の座長としてプレッシャーを感じていたんです。でも今回は僕の出番が少ない(笑)。薬売りが舞台上にいる時間が短くなったとしても、“これは『モノノ怪』だ”と思わせる圧や残像を残すことができれば」と今作への挑戦を口にする。さらに、テレビアニメを手がけた高橋郁子が担当する脚本について、「より親切になったと思います。作品を知らない人にとっての入口としてもわかりやすく、面白いでしょうし、アニメをリアルタイムで観ていた人にとっては答え合わせのような舞台作品になるのではないかな」と期待を込めた。 なお、本公演では第1弾に出演したキャストが多く参加する。この状況を「まるで1つの劇団のようです。“舞台『モノノ怪』”というカンパニーが誕生し、チームとしてこれからパワーアップしていくことを思うと、作り手としても面白いなと感じています」と瞳を輝かせた。 公演は3月21日から24日までと4月4日から7日まで東京・IMM THEATER、3月29日から31日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて行われる。 ■ 「舞台『モノノ怪~座敷童子~』」 2024年3月21日(木)~24日(日) 東京都 IMM THEATER 2024年3月29日(金)~31日(日) 大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール 2024年4月4日(木)~7日(日) 東京都 IMM THEATER 原作:モノノ怪「座敷童子」 脚本:高橋郁子 演出・映像:ヨリコジュン □ キャスト 薬売り:新木宏典 志乃:岡田夢以 徳次:西銘駿、白又敦 少年徳次:大平峻也 久代:新原ミナミ フク:加藤里保菜 ボボ:中村哲人 ステ:田上真里奈 トメ吉:西洋亮 イチ / 直助:高山孟久 若き久代:井筒しま ヤス:波多野比奈 フジ:藤原ひとみ モト:長島静莉奈 ※西銘駿と白又敦はWキャスト。 ※初出時、人名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。 (c)舞台『モノノ怪~座敷童子~』製作委員会