韓国完成車大手の現代自動車は12日、蔚山市と水素エコシステム（生態系）構築に向けた業務提携を交わしたと発表した。両者は水素産業全般にわたり包括的に協力する。 　現代自と蔚山市は、水素エネルギーの生産から貯蔵、運送、供給、活用まで、水素バリューチェーン全般について協力関係を築く。今回の提携により、◇クリーン水素生産のための技術開発・実証◇水素供給・流通方式の効率化に向けた研究開発（Ｒ＆Ｄ）◇水素トラクター、水素フォークリフトなど水素モビリティー車種の多様化・普及拡大――などの事業を推進する。 　また、政府の水素都市造成事業として、国内初の水素トラクター導入に向けた地域特化事業も推進する計画だ。蔚山市と現代自は貨物用の水素トラクターを開発するとともに、蔚山市を拠点とする物流ルートで３台の実証車両を運行して、水素基盤の物流エコシステムの造成にも乗り出す。