飯喬道路3工区 6号トンネル掘削へ 27日に現地で安全祈願祭 三遠南信道【長野県】
長野県飯田市と静岡県浜松市を結ぶ三遠南信道(延長100キロ)のうち、飯田上久堅・喬木富田―喬木インター間の「飯喬道路第3工区」で、6号トンネル(仮称、延長455メートル)の掘削準備が整った。掘削開始を前に工事受注者が27日に現地で安全祈願祭を開く。 同工区では2022年9月に完成した11号に続いてのトンネル掘削。1日に4メートルほどを掘り進める計画で、今年中の貫通を目指している。 急しゅんな山間地を通る同工区は、9本の橋りょうと11本のトンネルが建設される。 6号トンネルの幅員は点検用道路を含めて約12メートル、路面からの高さは約6・4メートル。「ナトム工法」を採用し、飯田上久堅・喬木富田インター側の坑口から掘り進める。 2交代18時間態勢、週休2日で作業にあたり、発破、ずり出し、コンクリート吹付などの工程を1日に4回ほど行う。 掘削の発生土は牛首沢工事用道路、県道上飯田線を使って建設発生土受け入れ地に運搬する。1日最大100台が通行する。 同工区では、初のトンネル工事だった11号トンネルが21年9月に掘削開始し、12月に貫通、22年9月に完成した。2号トンネルは工事契約が完了し、今年中に掘削を始める見込み。橋りょうは9号を除いて着手済みで、現在6~8号で下部工が進められている。