オリックスの19歳投手、斎藤響介「強気で」プロ初勝利 チームは今季初の4連勝
オリックス5-0巨人(8日) 4万人超の観衆が入った敵地で、堂々腕を振った。オリックスの高卒2年目右腕、斎藤が5回無失点でプロ初勝利。通算5度目の先発で待望のときを迎え、「うれしい気持ちが一番。いいピッチングができたかな」と両手でウイニングボールを握りしめた。 少年時代にテレビで見てきた巨人の選手たちを前に、「弱気にならず、強気で」攻めた。身長177センチ、体重72キロと線はまだ細いが、140キロ台後半の力の乗った直球で押した。「マウンドに行くと人が変わる」と女房役の若月がいう度胸も魅力。四死球で無死一、二塁と走者を負った四回は表情を崩さず、坂本、立岡、大城卓を凡打に打ち取った。 盛岡中央高からドラフト3位で入団し、昨年9月26日の西武戦で1軍デビュー。昨オフ米大リーグへ移籍した山本(ドジャース)も絶賛した逸材は、今季4試合登板で防御率0・47と安定感が光る。チームは今季初の4連勝。「次も勝ち投手になれるように。1勝ずつ積み重ねていきたい」。初々しい表情とは対照的に、19歳の言葉は力強かった。(川峯千尋)