中古パソコンが高騰…「2年半ぶり」の高水準、“価格上昇の理由”は?中古スマホ価格も回復の兆し
中古スマホ価格、小幅高ながらも反転の兆しか
4~6月期の中古スマホの平均販売価格は前年同期に比べて0.6%上昇し、2万2,448円だった。上昇するのは3四半期ぶり。23年10~12月期まで10四半期連続で価格が上昇していたため、その反動で今回の価格上昇幅は小さく、ほぼ横ばいだった。4~6月期は、中古スマホで約7万1000件の取引があった(平均販売価格を含めてヤフオクのみの集計)。 新品スマホの値上げや実質賃金の下落などを背景に、中古スマートフォンの需要は増えている。用途に応じて複数の端末を使い分ける人も増え、訪日外国人による購入も中古市場の拡大をけん引している。国内外で消費者物価指数の上昇が続いていることも価格を後押ししている。中古スマホの価格が7~9月期に小幅ながらも上昇したことは相場に反転の兆しが見えてきたともいえる。 中古パソコンとスマートフォンの市場は、物価上昇や需要の変化により回復の兆しを見せている。今後も経済情勢や消費者のニーズに左右されるため、需要や供給の変化によって市場の成長が続くかどうかを慎重に見守る必要がある。
日高 広太郎