まだまだ話は終わらない? [ホンダ日産統合]にさらに鴻海が合流するってあり!?【ホンダ日産考察】
■鴻海にはネガティブなイメージも
鴻海には、日産との縁を感じさせる側面もある。実は鴻海は数年前からEVの受託生産にも乗り出し、「フォックストロン」というEV基盤を作る子会社を立ち上げた。このフォックストロン設立には台湾の裕隆(ユーロン)汽車が協力しているのだが、この会社は1957年以来、日産とパートナー関係にある自動車メーカーなのだ。 もちろん鴻海合流を手放しで喜べない点もある。日本人としては同社がシャープの再建でつまずいたこともネガティブに響くし、安全保障という点では経済産業省も警戒感を抱いているようだ。 とはいえ、ホンダと日産のトップも述べている通り、従来の発想や速度感では新興勢力には太刀打ちできないことも事実。今回の経営統合にさらなる「燃料」が必要だとしたら、鴻海との協業はあながち悪い材料ではないと思うのだが……。この動き、今後も注目する価値がありそうだ。