映画「ハードボイルド・レシピ」初日舞台あいさつに登壇した眉村ちあき（撮影・村上幸将）

　シンガー・ソングライターの眉村ちあき（年齢非公表）が26日、東京・シネマート新宿で行われたエグゼクティブプロデューサー、主演、音楽を務めた映画「ハードボイルド・レシピ」（松浦本監督）初日舞台あいさつに登壇した。前日25日に、自身が取締役会長を務める（株）会社じゃないもんの公式Xで、声帯のう胞の切除手術と療養のため5月8日以降、活動を休止と発表してから一夜明けての舞台あいさつとなったが「エグゼクティブプロデューサー、主演、音楽の眉村ちあきで～す！！」と、ややかすれながらも大きな声であいさつした。 【写真】 眉村ちあき、ややかすれながらも大きな声であいさつ 　「ハードボイルド・レシピ」は（株）会社じゃないもんに所属する松浦本監督（47）が監督と脚本を担当。眉村は、劇中で悪党専門ボディガードを演じたが、エグゼクティブプロデューサーとして何をしたかと聞かれ「お金を出す人。具体的金額は、なんだけど…結構、かかった。弊社で作らせてもらったので。会社の一員の中に、監督がいて」と製作の経緯を明かした。 　松本監督は「眉村に給料をもらっています。個人事務所を立ち上げて、これからやっていくぞ、というところで出会って『この人も、これからやっていく』と言われました」と、眉村との関係性ができた経緯を説明。眉村に密着した20年の映画「眉村ちあきのすべて（仮）」も監督しており、脚本も手がけた今作については「最後の舞台となるビルは東京から離れていて、撮影は6日かかりました」と説明した。 　眉村の活動休止については（株）会社じゃないもんの公式Xが25日、発表した。Xは「このたび声帯のう胞の切除手術と療養のため、2024年5月8日以降、活動を休止する運びとなりました。応援してくださる皆様にご心配をおかけすることになり、申し訳ありません」と活動休止を発表。17日に発表した新アルバム「ラブソング史のはじめに」を引っ提げ、28日に福岡、29日に大阪、そしてデビュー5周年を迎える5月7日に東京で開催する「CHIAKI MAYUMURA LIVE 2024“LSSH”」が、活動休止前のラストライブになる。「活動再開は7月以降を予定しております」とした。 　眉村は最後に「改めて初日に来ていただいて、ありがとうございます」と観客に感謝した。そして「撮影中より、今の方がキャストの皆さんと和気あいあいと話しているくらい、好きになっている自分がいる。（撮影中は）忙しいし、しかも（役は）敵だし。でも、元々、音楽を作る人間で役者さんを1番、尊敬していて、足を引っ張らなきゃというのがあったし…でも『本気でこいつ、殺してやろう』と思った。自分の中に、殺したいという気持ちがあり、入り込めた。みんな、こういう気持ちになるのかなと…うれしかったし、やっぱり映画ってすごいと改めて思えた」と熱く語った。活動休止の件については言及しなかった。 　この日は、運び屋の女役の藤本ルナ（年齢非公表）北斗会若頭補佐サクマ役の木村知貴（45）汚職刑事ミズサワ役の長尾卓磨（42）も登壇した。 　◆「ハードボイルド・レシピ」　海外のある犯罪組織が日本進出をスタートし、裏社会が緊迫する年の暮れに、組織は争いを最小限に抑えるべく悪党専門のボディーガードを用意。そののボディーガードは、この国の人々に溶け込み、ターゲットを守り、必要とあらば迎撃もこなす少女だった。いよいよ大型の取引が始まると、運び屋の女を守るべく配属されたボディーガードの少女、大金の匂いを嗅ぎつけた悪党たち、凶悪三姉妹、汚職刑事たちが集い、強奪を企て始める。悪いやつら同士の監視と追尾、一触即発の危険な取引が始まろうとしていた。