44歳とは思えぬ…侍打線お手上げ「日本にはいない」 わずか1安打…見せつけたメジャーの実力
44歳のヒルが侍ジャパン戦に先発…4回を1安打無失点の好投
快勝でも大ベテランを打ち崩すことができなかった。野球日本代表「侍ジャパン」は21日「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」スーパーラウンドで米国に9-1で勝利した。計11安打を放ったが、先発の左腕リッチ・ヒルからはわずか1安打。攻略することができなかった。 【画像】ヒルの妻は「マジ美人」 白スーツの仲良しショットが「素敵」 ヒルは2016年から3年連続2桁勝利を挙げるなど、メジャー通算20年386登板、90勝(74敗)を誇る。44歳の今季もレッドソックスで4登板している。「野球のおかげで世界中を飛び回れることは、素晴らしい体験」と代表のユニホームに袖を通した。 初回こそ、失策と辰己(楽天)の安打で1死一、二塁のチャンスを作ったが、森下(阪神)が142キロの直球で三邪飛、栗原(ソフトバンク)は116キロのカーブを引っ掛け一ゴロ。2回以降は走者を出せず、2回から3回にかけて4者連続奪三振を許すなど、苦戦を強いられた。 この日の最速は143キロ。決して速くはないが小園(広島)は「球速より伸びてくるなって感覚はめちゃめちゃあって」「動いてるって話もあって僕はあまり対応できなかった」と反省していた。この日ヒルには2打席凡退したが、その後3安打2本塁打7打点の活躍。「代わってから対応できてよかったです」と笑った。 源田(西武)も緩急のついた投球に苦戦。「本当に1球1球全部タイミングが違ったんで。なかなか日本にはいない感じでした。もう本当に大ベテランの投球術って感じですね」と舌を巻く。牧(DeNA)も「真っすぐでもモーション変えたりこっちのペースに持って来れなかった」と振り返った。 侍ジャパンの先発高橋(中日)とは22歳差。投球スタイルも全く違った。メジャーリーグやNPBでも速球が追い求められる時代になる中、遅い速球で実力を見せつけていた。
川村虎大 / Kodai Kawamura