【G7広島サミット】首脳の「ワーキングランチ」 岸田首相の冒頭あいさつ
【G7広島サミット】首脳の「ワーキングランチ」 岸田首相の冒頭あいさつ
広島市で19日、主要7か国首脳会議(G7広島サミット)が開幕した。同日午前中には、G7首脳は平和記念公園内の原爆資料館を訪問。同公園内にある原爆慰霊碑への献花も行った。同日午後には昼食をともにする「ワーキングランチ」での討議が行われた。 【動画】G7首脳、世界経済や外交・安全保障など討議(2023年5月19日)
岸田首相の冒頭あいさつは次の通り。 改めて皆様方を歓迎申し上げます。皆様を私の地元広島にお迎えできましてうれしく思っています。そして、今朝の平和記念公園行事に参加いただきましたことを心から感謝申し上げます。 ごらんの通り、広島は緑豊かな中国山地と静かで波平らな瀬戸内海に囲まれた街です。このような静かな環境で世界が直面する様々な課題について、G7らしい率直かつ戦略的な議論を行いたいと思っています。
世界はいま、気候危機、パンデミック、ロシアによるウクライナ侵略という複合的な危機に直面しています。 こうした中、基本的な価値を共有するG7は、国際社会の重要な課題に本格的に対応し、世界をリードしていかなければなりません。 今回のサミット全体を通じての大きなテーマは分断と対立ではなく、協調の国際社会の実現に向けたG7の結束の確認と役割の強化であり、そのための積極定位かつ具体的な貢献を打ち出すことです。
そのための2つの視点が柱となります。第一は法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くこと。第二にG7を超えた国際的なパートナーとの関与を強化することであり、この2点をG7として明確に打ち出したいと思います。 3日間にわたる率直な議論を通じ、G7のゆるぎない結束を確認し、国際社会が直面する諸課題の解決に向けた我々の断固たる決意をこの広島の地からともに発信していきたいと思います