「どうしても書いておきたかった」倉本聰が、渾身の作品の見どころを解説 映画『海の沈黙』
倉本聰原作・脚本、若松節朗監督、本木雅弘主演の映画『海の沈黙』。この度、原作・脚本の倉本聰や主演の本木雅弘、共演の小泉今日子が『海の沈黙』に込めた想い、撮影を振り返る、2種の特別映像が公開された。 世界的な画家、田村修三(石坂浩二)の展覧会で大事件が起きた。展示作品のひとつが贋作だとわかったのだ。連日、報道が加熱する中、北海道で全身に刺青の入った女の死体が発見される。このふたつの事件の間に浮かび上がった男。それは、かつて新進気鋭の天才画家と呼ばれるも、ある事件を機に人々の前から姿を消した津山竜次(本木雅弘)だった。かつての竜次の恋人で、現在は田村の妻・安奈(小泉今日子)は北海道へ向かう。もう会うことはないと思っていた竜次と安奈は小樽で再会を果たす。しかし、病が竜次の身体を蝕んでいた。 この度公開された特別映像の一編は、倉本聰自らが本作について語ったもの。日本を代表する国民的脚本家・倉本聰が、長きにわたって構想した本作の根底にある“美の価値”について「高い価値のものかどうであるかによって“美”というものが評価されます。しかし本当にそれでいいんだろうか」と問いかける。 もう一編では、本木雅弘、小泉今日子らが本作について語る。かつて新進気鋭の天才画家と呼ばれるも、ある事件を機に人々の前から姿を消した主人公・津山竜次を演じる本木は、初参加となった倉本聰作品に「懸命に食らいついていった」と撮影を振り返る。竜次のかつての恋人であり、結ばれないまま30数年ぶりに再会する田村安奈を演じた小泉今日子は「歌手時代に同期だった本木さんと久しぶりに演技をできることがとても嬉しかった」と同じ年にデビューした本木との共演について想いを明かす。 映画『海の沈黙』は2024年11月22日(金)より全国公開。
otocoto編集部
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