世界遺産に登録されている三重県熊野市の花の窟神社で10月2日、県の無形民俗文化財にも指定されている「お綱かけ神事」が営まれました。 　熊野市にある花の窟神社では、毎年2月と10月に、高さ45メートルの御神体としている岩に綱を張る神事が行われています。 　この綱は、今年収穫された餅米の藁を手で編み込んだもので、太さ約15センチ、長さが約200メートルあります。 　この日は、氏子たちや参拝者ら約300人が、岩の上に結ばれた綱を持ちながら七里御浜海岸まで引き出して綱を張りました。 　参加した人たちは思い思いの願いを綱に託し、砂利に足を取られながらも一生懸命に引っ張り、30分ほどで綱を張り終えました。 　参加した人は「初めての経験なので新鮮でした」「北海道から来ました。素晴らしい神事だと思って感激しています」「地元の人と観光客が力を合わせてやるので神様も喜んでいるのでは」などと話していました。