下着店でトランスジェンダー女性が試着を求めるも……「ヴィクトリアズ・シークレット」の謝罪をめぐり海外SNSで議論勃発
事の発端は、Xに投稿された書き込み。あるトランスジェンダー女性が「ヴィクトリアズ・シークレット」でブラジャーの試着を求めたところ、店員からの指示で「試着室を利用していたほかの女性客が試着を終えるまで待たされた」うえ、「自分の試着が終わるまで、空いていた試着室に女性客が入らないようにしていた」という。 【写真】「ヴィクトリアズ・シークレット」のもう一度見たい歴代ウィング70連発
「トランス女性であることを理由に、人間性を徹底的に否定された」という告発を受け、「ヴィクトリアズ・シークレット」は公式Xアカウントで謝罪。「当店での体験について直接話を聞きたい」と返信した。これに対し、SNS上ではさまざまな意見が殺到。「店員の対応は適切」という声もあれば、「試着室はシスジェンダー(生まれたときに割り当てられた性別と自分で認識している性が一致している)女性だけが利用するべき」「下着店でブラジャーの試着を求める男性に謝罪するなんて信じられない」という批判も。議論のきっかけとなったトランス女性の書き込みは、現在非公開になっている。
「ヴィクトリアズ・シークレット」といえば、過去に元幹部のエド・ラゼック氏が「トランスセクシュアルのモデルはショーに採用しない。なぜなら私たちのショーがファンタジーだからだ」と発言したことで、「多様性の時代にそぐわない」と炎上。その後ブランドの方向性を見直し、2019年に初めてブラジル出身のトランスジェンダーモデル、ヴァレンティナ・サンパイオを採用した。
ブランドの公式インスタグラムでも、LGBTQ+コミュニティをサポートすることを表明している「ヴィクトリアズ・シークレット」。企業として新たに掲げたインクルーシブなコンセプトは多くの人々から称賛されているものの、一部の反対派からは心ないコメントも寄せられている。試着や買い物など日常のあらゆる場面において、すべての人が“心地いい”と思える過ごし方を改めて考えたいところ。あなたはどう思う?