「引き分けはありえない」勝者のメンタルで掴んだ初優勝!チーム最古参の10番・網城安奈が見せた笑顔|フットサル
【女子Fリーグ】フウガドールすみだレディース 4-5 SWHレディース西宮(12月15日/セーレン・ドリームアリーナ) 【画像】10番・網城安奈が年間MVP&ベスト5に選出! 12月15日、セーレン・ドリームアリーナにて日本女子フットサルリーグ2024-2025(女子Fリーグ)の第16節が行われ、フウガドールすみだレディースとSWHレディース西宮が対戦。5-4で西宮が勝利し、クラブ史上初のリーグ優勝を成し遂げた。 西宮は引き分け以上で優勝が決まる最終節。しかし「勝利」以外は目指していなかったと話したのが、チーム所属年数が最も長い10番、網城安奈だ。 「引き分けはありえない。おそらく全員がそう考えていたと思います」 勝者のメンタルで挑んだすみだとの一戦は劇的な展開となった。 2点リードしたものの、直後に4失点。一度は2点ビハインドまで引き離された。それでも、第1ピリオドのうちに1点差にすると、第2ピリオド立ち上がりで同点に。 そのままでも優勝できる状況ではあったが、最後はGK・中田凪咲のロングシュートが決勝点となり、5-4で勝利。リーグを白星で締めくくった。 「勝利」で初のリーグタイトルを獲得した網城は、試合後に満面の笑みを見せた。
1点差でも勝ち切ることが今季のテーマ
──率直な今の気持ちを聞かせてください。 めちゃくちゃうれしいです。 今いるメンバーの中では自分が一番長く所属していて、SWHに入って10年くらい経ちます。監督と自分は、日本女子フットサルリーグ(女子Fリーグ)のタイトルだけ取れていませんでした。だから、まじでうれしい(笑)。 ──本当に念願ですね。 前節の浦安戦もそうですけど、今回のすみだ戦も、ベンチもメンバーに入れなかった選手も、一丸となれていたと思うので……まじでうれしいです(笑)。 ──初優勝した今シーズンは、これまでのシーズンと違いがありましたか? 初戦でアルコと浦安が対戦するなど、毎年上位にいるチームが最初に勝ち点をこぼしてしまうシーズンでした。自分たちも勝ち点を落とした試合があったし、今までにないくらいの大混戦だったと思います。 自分たちとしては特に何かを変えたわけではないですが、自分たちの実力が上がってきました。ラスト3戦は「何が何でも、自分たちで勝つんだよ」と、監督からもずっと言われていました。それがピッチで表現できたかなと思います。 ──記者会見でも、監督が「引き分けという言葉も出さなかった」と言っていました。やはり勝つことだけを言われていたんですね。 引き分けはありえない。おそらく全員がそう考えていたと思います。引き分けで優勝しても、喜んでいいのかなと微妙な気持ちになったと思います。 ──今日の試合で言うと、途中で2点を追いかける展開になりましたが、その時はどんな気持ちでプレーしていましたか。 2点を自分たちが先制したけど、そのあとすぐ相手に取り返されて流れをもっていかれてしまったところは、チームとして反省しないといけないところだと思います。 自分が試合に出た時、自分自身は点を取れなかったけど「自分たちのセットで点を取って、もう一度チームを勢いづけるぞ」という思いは、セット間で共有できていました。実際に第1ピリオドで3点目が取れたことが、大きかったかなと思います。 ──そこで1点差に追いついたところで、いけると思ったのでしょうか? 点差どうこうではなく「自分たちのやることをやれば、自ずと点は入るから焦らずに」とは監督からも言われていました。 ──網城選手は試合中、何かチームに対して伝えたことはありますか? 「踏ん張りどころだよ」「大丈夫大丈夫」といった声かけは、ベンチにいた全員がしていました。自分から特に何か伝えたことはないですが、チーム全員が盛り上げる声かけができていたかなと思います。 ──シーズンを通してチームとして一番大事にしていたことはありますか? 勝ち切るところですかね。浦安戦もそうです。あの試合が一番、自分たちの思いが象徴された試合かなと思います。自分たちにはつなぐスタイルがありますが、それを捨てるわけじゃないですけど、やるべきことを徹底しないといけない時間帯もあると思うので。1点差でもいいから勝ち切る部分は、今シーズンのテーマだったかなと思います。 本当にたくさんのサポーターの方が会場まで来てくれたり、自分の両親も来てくれました。チームメート、監督、スタッフ含め全員に「ありがとう」と言いたいです。
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