ファジアーノ岡山U-18と鹿児島城西の一戦は1-1のドロー決着
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2024 WESTの第7節が岡山県県総合グラウンド補助陸上競技場で行われ、ファジアーノ岡山U-18と鹿児島城西の一戦は1-1の引き分けに終わった。 【フォトギャラリー】ファジアーノ岡山U-18 vs 鹿児島城西 立ち上がりからプレー強度の高い攻防が繰り広げられた。城西は9番大石脩斗と8番添島連太郎の高さと強さを生かして縦に速くボールを運んでいき、ファジU-18はドリブル突破が武器のアタッカーを左右に配し、左サイドの磯本蒼羽と右サイドのミキ・ヴィトルを起点にして攻撃を仕掛けていく。 ただ、両チームの守備陣もスキを見せない。鹿児島城西は常に声を出してチームを締める藤吉純誠を中心に統率を乱さず、ファジU-18も一人ひとりが球際をタイトに戦いながら城西のストロングであるセットプレーに集中して対応した。 30分を過ぎると試合は動き出す。最初に決定的なチャンスを作ったのは鹿児島城西だった。34分に右サイドを添島が力強く前進して上げたクロスを逆サイドの中村玲音が折り返し、柿元翔毅が飛び込んだがシュートは枠を捉えられなかった。 そして37分にゴールネットが揺れた。ファジU-18がストロングを発揮。磯本が左サイドからインスイングのクロスを入れると、「蒼羽君がボールを持ったらカットインしてくることは分かっていますし、いつもボールが来ることを信じて入っています」と言う末宗寛士郎がタイミングよくゴール前に入ってヘディングシュートを決める。 前半はファジU-18がリードして終わったが、後半に入ると城西が追い付く。47分にロングスローでゴール前に混戦を起こすと、最後は吉田健人が蹴り込む。鹿児島城西もストロングを発揮してみせた。 1-1に戻った試合は、城西の前へ出る力が上回っていったファジU-18も選手交代を行いながらパワーアップを図ったが、城西がゴールへ迫る回数を増やしていき、試合終盤には 浮邉泰士が決定機を迎えたが、シュートは脇谷静香がストップしてみせる。ファジU-18の守備陣も譲らなかった。 この日のゴールが4得点目となって得点ランキングで4位タイにランクした末宗は、「個人的に点は取れていますけど、まだまだ質を上げていきたい」と向上心をみなぎらせており、「プレミアはやっぱりうまい人ばっかりですし、自分たちが足りないなと思うところばっかりですけど、少しずつやれている部分も見つかってきているんで、そこをもっとみんなで共有してやっていけば勝利にもつながっていくと思います」と見据えていた。 (文・写真=寺田弘幸)