自由同和会元理事らを逮捕 工事参入迫る、恐喝未遂容疑 大阪府警
大阪市が事業認可を出した土地区画整理事業に絡み、工事の元請け会社の社員を脅して下請けに入ろうとしたとして、大阪府警捜査4課は24日、恐喝未遂容疑で、自由同和会大阪府本部元理事、齋藤秀樹容疑者（61）ら3人を逮捕した。 他に逮捕されたのは、同本部平野支部事務局長で建設会社代表の辻岡義隆（59）、別の建設会社代表藤原篤士（45）両容疑者。 逮捕容疑は、大阪市東住吉区にあった温泉施設「ラスパOSAKA」の跡地再開発事業の工事に参入しようと、同区の現場作業所で2023年7月上旬、元請け会社の社員に「お前、現場止めてまうぞ」などと脅迫した疑い。 同課によると、辻岡、藤原両容疑者の建設会社は、同会大阪府本部の関係組織で、複数の建設会社が所属する連絡会のメンバー。3人は会員企業6社の工事参入を求めていたという。 同課によると、元請け会社が警察に被害を届け出たため、契約には至らなかった。齋藤容疑者は22年末から、施設完成後の警備や清掃、自動販売機の設置などの口利きを要求。23年夏からは工事にも参入しようと、図面などを要求してきたとされる。 同会大阪府本部は「状況が把握できていないので、コメントできない」としている。
