塚原重義の「クラメルカガリ」が新潟国際アニメーション映画祭のオープニング作品に
第2回新潟国際アニメーション映画祭のオープニング作品が、塚原重義による長編アニメーション「クラメルカガリ」に決定。同映画祭での上映がワールドプレミアとなる。 【画像】映画祭のオープニングを飾る塚原重義監督作「クラメルカガリ」のビジュアル 成田良悟が「クラユカバ」のスピンオフ小説として執筆したシナリオを原案とする「クラメルカガリ」。零細採掘業者がひしめく炭砿町、通称・箱庭を舞台に、地図屋を営む少女カガリと幼なじみの少年ユウヤが、町全体を揺るがす謀略に立ち向うさまがつづられる。第27回ファンタジア国際映画祭の長編アニメーション部門では、観客賞と金賞を受賞した。 このたび、世界のアニメーション制作現場を知る3人の審査員が、それぞれ特別講演を行うことも明らかに。審査員長のノラ・トゥーミーがアニメーションスタジオ「カートゥーン・サルーン」での制作について語るほか、プロデューサー・齋藤優一郎、カナダ国立映画制作庁で多くのアニメーション制作に携わってきたマイケル・フクシマが登壇する予定だ。そのほか片渕須直の最新作「つるばみ色のなぎ子たち」の現在地が明かされる特別トーク「見え始めた『つるばみ色のなぎ子たち』の世界」や、鏑木ひろ監督作「GREAT PRETENDER razbliuto」のジャパンプレミアも実施される。 また、解禁された同映画祭のメインビジュアルは「辰年」×「新潟島」をテーマに制作され、“クリエイターの手”を持つ千手観音がモチーフとなっている。手がけたデザイナー・アートディレクターの森岡淳は「千手観音の腕1本づつ=クリエイターとして、千の手で色々なものを生み出す様、と重ねています」と意図を語った。 第2回新潟国際アニメーション映画祭は3月15日から20日に開催される。 ■ 第2回新潟国際アニメーション映画祭 2024年3月15日(金)~20日(水・祝) □ 特別トーク「見え始めた『つるばみ色のなぎ子たち』の世界」 2024年3月18日(月)新潟県日報ホール 登壇者:片渕須直 □ 特別講演「カートゥーン・サルーンとビジュアルストーリーテリング」 2024年3月18日(月)13:40~ 新潟県 日報ホール 登壇者:ノラ・トゥーミー □ 特別講演「国境を越えるアニメーションについて」 2024年3月20日(水・祝)10:00~ 新潟県 日報ホール 登壇者:マイケル・フクシマ、塩田周三(ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役) □ 特別講演「“アニメーション”とは何か?」 2024年3月20日(水・祝)13:20~ 新潟県 日報ホール 登壇者:齋藤優一郎、数土直志