家族4人が「毎日」湯船に入ります。追い炊き機能を使っていますが、節約になっているのでしょうか?衛生面で問題はありませんか?
寒さが極まる1月は湯船につかって体を温めたいものです。しかし、昨年から続く電気代やガス代の高騰が気になっている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、家族4人が毎日お湯を入れ替えて入る場合と、2日目は追い炊き機能を使って入る場合ではどちらが節約になるかを比較します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
1日目のガス代と水道代はいくらかかる?
浴槽にお湯をためるのにかかるガス代と水道代について、今回は東京都水道局と東京ガスの都市ガスを1月に利用したと仮定して計算します。 ■お湯を温めるガス代 東京都水道局の調査結果では、昨年1月の水道水温は平均8.6度です。一般家庭で浴槽に 使われる水量を180リットルだと仮定して、給湯器の熱効率を80%にします。水道水を40度まで温めるために必要なガスの量は、以下の計算式で求められます。 ・(40度-8.6度)×180リットル÷(1万714kcal/立方メートル×80%)=0.66立方メートル 使用されているガス機器・生活スタイルなどによって異なりますが、東京ガスが算定した一般家庭のガス使用量(1ヶ月あたり30立方メートル)を基に計算すると、180リットルのお湯を湯船にためるために必要なガス料金は以下の通りです。なお、今回の基本料金は東京地区等の一般契約料金B表(24年1月検針分)と仮定して算出しています。 ・一般家庭1立方メートルあたりのガス料金 基本料金+従量料金(単位料金(1立方メートルにつき143.88円)×ガス使用量) =1056円+143.88円×30立方メートル=5372円 5372円÷30立方メートル=179円/立方メートル ・1回お湯をためるために必要なガス代 179円/立方メートル×0.66立方メートル=118.14円 ■浴槽にためる水道代 東京都水道局のデータによると、4人家族の1ヶ月あたりの平均使用水量は23.1立方メートルなので、1リットルあたりの水道料金は以下の計算で求められます。なお、基本料金は東京水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」より、呼び径20mm、従量料金は21立方メートル~30立方メートルと仮定して算出しています。 ・1ヶ月の水道料金 基本料金+従量料金(1立方メートルにつき163円)×1.10(1円未満の端数は切り捨てます。) =1170円+163円×23.1立方メートル×1.10 =5428円 ・1リットル当たりの水道代 5428円÷2万3100リットル(23.1立方メートルをリットル換算) =0.23円 浴槽に180リットルのお湯をためるために必要な水道料金は以下の通りです。 ・0.23円×180リットル=41.4円 ■浴槽にお湯をためるためにかかる水道とガス代の合計 都市ガスのガス代と東京都水道局の水道代では、浴槽に1回お湯をためるために必要な金額は、ガス代の118.14円と水道代の41.4円を合わせておよそ159円でした。