漂流する首都の保守票の行方 「受け皿」目指す田母神俊雄氏と百田尚樹氏のタッグが難しいワケ ポスト安倍時代の保守勢力の流動化
しかし、日本保守党は都知事選の参戦を見送った。田母神氏との連携を期待する声も一部にあるが、田母神氏は近年、参政党と近い。百田氏はX(旧ツイッター)で、田母神氏の過去の公選法違反事件を引き合いに、「『金の問題』で有罪って、私の中では恥ずべきこと」(5月29日)と批判した。タッグは難しそうだ。
結集か、漂流か…首都の保守票は今回どうなるだろうか。
■新田哲史(にった・てつじ) 報道アナリスト。株式会社ソーシャルラボ代表取締役。1975年、横浜市生まれ。早稲田大学卒業後、読売新聞記者、ニュースサイト「SAKISIRU」編集長などを経て、現在は企業や政治関係者の情報戦対応を助言している。著書に『蓮舫vs小池百合子、どうしてこんなに差がついた?』(ワニブックス)など。
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【都知事選主な立候補予定者】
小池百合子71 知事 無現
蓮舫56 参院議員 無新
石丸伸二41 前安芸高田市長 無新
田母神俊雄75 元航空幕僚長 無新
清水国明73 タレント 無新
黒川敦彦45 つばさの党代表 諸新