男性アナのメイクやネイル「違和感なく受け取ってもらえる」時代へ──直川アナがだれかの“生きやすさ”のために「やめたこと」と「はじめたこと」
■「直川さんみたいな感じだよね」次の世代が生きやすくなるために
白川プロデューサー 「次の声です」 ──男性だから、女性だから、「こうあるべき」という自分自身に植えついた規範に気づいて人に押し付けないこと。そして、みんな1人1人違うのが当たり前で、その人にとって大切なことは自分も大切にすること。前はテレビに映る人を見て、まず「男?女?」と尋ねてくる祖母が変わりました。ノウパンさんはノウパンさんと感じているようです。福島でノウパンさんがノウパンさんでいることで、変化が生まれています。ありがとうございます。 直川アナ 「ジーンとしますね。視聴者の方からお手紙をいただくことがあって、『直川は直川だからっていう認識に家族でなってます』とか、マイノリティの当事者の方から『直川さんみたいな感じだよね』とポジティブに言ってもらえますとか」 「IKKOさんとか、マツコさんとかに私も救われてきたんです。『IKKOさんみたいな感じだよね』とポジティブに受け取ってもらえたことに救われていた。次は誰かにその恩送りをできているなと。すごくやりがいを感じますし、励みになりますね」 白川プロデューサー 「次の世代の人たちの生きやすさを直川さん自身が広げていると思います」 直川アナ 「年代の話でいうと、若い方ほど寛容、お年寄りほど固定観念があるように言われますが、私の周りは結構年配の方がいいねと称賛してくださることがあって、テレビを見ている世代だからこそ、テレビが力になれていることもあるのかなって」
■アナウンサーに“個性”はノイズ?
白川プロデューサー 「必ずしもポジティブじゃない声が届く時もあるんですか?」 直川アナ 「99%ぐらいはすごく嬉しいお手紙なんですけど、1%ぐらい、ネイルとか化粧、あと喋り方について『女っぽい』『不快だ』というご意見をいただくことがあります」 (続きはPodcastで)
■Talk Gender~もっと話そう、ジェンダーのこと~
日テレ報道局ジェンダー班のメンバーが、ジェンダーに関するニュースを起点に記者やゲストとあれこれ話すPodcastプログラム。MCは、報道一筋35年以上、子育てや健康を専門とする庭野めぐみ解説委員と、カルチャーニュースやnews zeroを担当し、ゲイを公表して働く白川大介プロデューサー。 “話す”はインクルーシブな未来のきっかけ。あなたも輪に入りませんか? 番組ハッシュタグ:#talkgender
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