今季はライバルも増える

今季こそ大ブレイクが期待されるムドリク photo/Getty Images

ヨーロッパカンファレンスリーグ・プレイオフの1stレグでセルヴェットと対戦したチェルシー。50分にクリストファー・エンクンクがPKを決めると、76分にはノニ・マドゥエケがゴールを決め、2-0でチェルシーが勝利を飾った。 エンツォ・マレスカ体制で公式戦初勝利を飾ったチェルシー。週末に控えるプレミアリーグ第2節ウルブズ戦に弾みをつけたが、試合後マレスカ監督はこの試合スタメンフル出場を飾ったミハイロ・ムドリクについて「コインを投げるようなもの」と語り、調子の波がある同選手のパフォーマンスについて言及した。 「今夜だけでなく、クラブに加入してからずっと、これがミシャであり、これがムドリクだ。良い瞬間もあれば、コインを投げたような瞬間もあった。どちらであるかはわからない。これがミシャだ。もっと一貫性を持てるようになれば、一歩前進できるだろう」（英『Daily Mail』より） 2023年1月にチェルシーに8900万ポンドもの移籍金で加入したムドリク。ここまで1年半の在籍で公式戦59試合に出場するも、7ゴール4アシストのみと移籍金に見合う活躍は残せていない。加入以降、評価をどんどん落としている状況が続いている。 しかし、ムドリクのもつスピードやポテンシャルは確かだ。圧巻のプレイを見せる試合もこれまでにはあったが、簡単なミスを犯してしまう試合も少なくない。ムドリクの安定しないパフォーマンスはマレスカが言うように「コインを投げるようなもの」であり、調子がいいか悪いか予測できない。 どんな選手であっても調子の悪い日はあるが、ムドリクはその振り幅が大きいように思える。マレスカが指摘するように一貫性のあるプレイを見せることも大事だが、調子が悪い時やうまくいかない時でも大きく崩れないことも重要になってくるだろう。 今夏も多くの新戦力が加わったことで、ポジション争いはより熾烈になる。秘めているポテンシャルはトップクラスだが、結果を残さなければ序列を落としかねない。ムドリクにとっては勝負のシーズンになるかもしれない。