「コメディとして最高」ニッポンの社長・辻皓平が愛する映画(2)テンションぶち上がりの音楽映画の金字塔とは?
各界で活躍する著名人に「人生に影響を与えた映画」をセレクトしてもらい、その魅力を語っていただくインタビュー企画。今回登場するのは、ニッポンの社長のネタ作りを担当し、独自なワールドで世間を席巻中の辻さん。そんな辻がネタを作るうえで影響されたコメディからホラーまで5本、鋭い切り口からお話を伺った。第2回。(取材・文/ZAKKY)
『ブルース・ブラザーズ』(1980)
ーーー次は、コメディ―・ミュージック映画の金字塔ですね。 「こちらも、何回観たかって話ですねえ。うん、ほんまに楽に鑑賞できる。コメディとしても最高だし、BGM的に流し見もできるというか。とにかく、主演の2人は何が起きても、サングラスかけてポーカーフェイスで騒動を乗り越えていく。 最初、刑務所から出所するとこから始まるんですね。その後も警察からどんどん追いかけられたりするのですが、2人はクールでカッコいいままで。そのなんだか笑えるスリリングな映像を、音楽がこれでもかと盛り上げてくれる。そんな観ている側のテンションが上がる要素がふんだんに込められた作品です。 初めて観た時は、リズム&ブルースにハマっていた時期で、ギターや音楽の勉強のために鑑賞していたのがきっかけです」 ーーーニッポンの社長のネタでも、想像以上に巧みなギタープレイを披露しているのはその賜物ですか(笑)。 「そうかもしれません(笑)。で、普通だったら大事件である家が崩れたりしても、彼らは次の目的地に向かうといったハチャメチャさがとにかく面白くて、当時の日本のお笑いにはないシュールな感じやったんで。 しかも、日本ではコンビの漫才が当たり前ですが、アメリカではコンビものの笑いって珍しかったんですよね。そんな、『海外の映画で観る漫才』的な真新しさも新鮮だったんだと思います。 さらに、普通にレイ・チャールズや、ジョン・リー・フッカーなど有名なミュージシャンも出てくるという、キャスティングの贅沢さをコメディ―映画で表現した先駆け的な映画ではないでしょうか」 (取材・文/ZAKKY)
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