マカオ政府が新設した野外イベント会場で柿落としの音楽フェス開催…約1.1万人が入場
マカオ政府が経済ダイバーシティ化の一環、また「舞台芸術の都」を築く目標に沿ってコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用して新設した最大収容観客数は5万人超の大型野外イベント会場「マカオアウトドアパフォーマンスベニュー(Macao Outdoor Performance Venue/澳門戶外表演區)」で12月28日夜、柿落とし公演となる音楽フェスティバルが開催された。 同イベントは「マカオアウトドアパフォーマンスベニュー・ウォームアップパーティ」と題して、マカオ政府文化局(ICM)が主催し、香港のテレビ局が受託運営したもので、香港・マカオ・中国本土・韓国からおよそ30人の歌手、タレントが出演。ICMによれば、約2時間半にわたって行われ、華やかなムードの中、無事に終了したとのこと。
同イベントの開催については、新会場の施設、人流管理、交通アクセス等の各種テストを実施することが大きな目的のひとつだった。そのため、当初から観客数を抑えて開催することを明らかにしており、実際の入場観客数は約1.1万人だったという。来場者の主な交通アクセス手段として期待されたマカオLRTについては、イベント終了時間に合わせて最寄りの2つの駅からの乗客の運賃を無料にする措置が講じられたほか、終電繰り下げや運転間隔の調整も行われ、その他の交通機関も含めて総じてスムーズだったようだ。 同会場は2025年1月1日から12月31日までがトライアル運用期間と位置付けられており、ICMは今後も継続して各方面での改善を図るとともに、より多くの大型野外イベントを誘致していきたいとした。