【全日本ジュニアテニス選手権】16歳以下男子は川西飛生が優勝!女子は上方璃咲が全国初タイトルを獲得<SMASH>
全国各地の予選を勝ち抜いたジュニアたちが頂点を目指す大会「ユニクロ全日本ジュニアテニス選手権2024」が8月26日から9月6日まで有明テニスの森テニスコートで開催され、大会最終日には、男女16歳以下の単複決勝が行なわれた。 【画像】全日本ジュニアテニス選手権2024!18才以下、16才以下、車いすの決勝進出者を厳選フォトでお届け!! 男子シングルス決勝では、第4シードの川西飛生(関東・町田ローンジュニアアカデミー)が第7シードの奈良恒輝(関東・グリーンテニスプラザ)を6-3、3-6、6-2のフルセットで破り、優勝を飾った。 昨年12月に開催された「Yoshiʼs CUP」(西岡良仁が有望だと見込んだ16歳以下のジュニア8名を集めて行なう大会)で優勝を飾っている川西。今大会は177センチの身長を生かしたサービスとストロークを武器に1セットも落とすことなく勝ち上がってきた。 奈良との決勝戦、第1セットは「特にサービスに力を入れて練習している」という川西が、要所でサービスでのフリーポイントを取り6-2で先取。第2セットは、後のなくなった奈良の反撃にあい2度のブレークを許しセットオールとなる。 勝負の第3セットは、3-2から「ギアを上げていけた」という川西が、サービスエースを量産。リターンゲームでも積極的に攻め続けたことで3ゲーム連取し、見事栄冠を手にした。 「優勝を狙っていたので、最後勝ち切ることができて良かった」と率直な気持ちを語った川西。今後はITFの大会に挑戦していきたいといい、「良い結果を残してグランドスラムジュニアに出られるように頑張りたい」と意気込みを語った。 一方、女子シングルス決勝では、第7シードの上方璃咲(中国・野田学園高校)が7-6(4)、6-1で第1シードの早坂来麗愛(東北・仙台育英学園高校)を破り、念願の全国初タイトルを手にした。 昨年の全日本ジュニアはベスト16で終わった上方。その悔しい結果から「1年前から絶対に優勝する」という気持ちで今大会に臨んだ。 直近の対戦で早坂にストレート負けしている上方は、パワフルなショットを放つ早坂を相手に「下がってプレーしていて先に打たせてしまった」という前回の反省を生かす。コートの中に入って攻めの姿勢を見せ、第1セットはリードしていた状況から追い付かれるも、タイブレークをものにする。 第2セットでは、強化を図っているというフォアハンドが随所に決まる。高い打点からの強打、スピン、浅いスライスなどバリエーション豊かな戦術を仕掛け、6-1で勝利。初の頂点へ駆け上り、「まだ実感がないんですけど、こみ上げてくるものがあります」と喜びを口にした。 また男子ダブルス決勝は、第7シードの中川晶生伶/太田周(九州・海星高等学校/大分舞鶴高校) が、第4シードの川西/松村怜(関東・町田ローンジュニアアカデミー/あおやま庭球塾)に4-6、6-4、10-8で勝利。女子は上方/阿部千春 (中国・野田学園高校) が、早坂/髙橋芽衣 (東北・仙台育英学園高校/ウイニングショット) を6-1、3-6、10-3で下し優勝を飾った。 16歳以下の結果は以下の通り。 ◆男子シングルス決勝 川西飛生(関東・町田ローンジュニアアカデミー)[4]〇 6-3、3-6、6-2 ●奈良恒輝(関東・グリーンテニスプラザ) [7] ◆男子ダブルス決勝 中川晶生伶/太田周(九州・海星高等学校/大分舞鶴高校) [7] 〇 4-6、6-4、10-8 ●川西飛生/松村怜(関東・町田ローンジュニアアカデミー/あおやま庭球塾)[4] ◆女子シングルス決勝 上方璃咲(中国・野田学園高校)[7] 〇 7-6(4)、6-1 ●早坂来麗愛(東北・仙台育英学園高校)[1] ◆女子ダブルス決勝 上方璃咲/阿部千春 (中国・野田学園高校) 〇 6-1、3-6、10-3 ●早坂来麗愛/髙橋芽衣 (東北・仙台育英学園高校/ウイニングショット) [ ]内の数字はシード番号 ※各カテゴリーのシングルス男女優勝者8名には副賞として、またフェアかつベストプレーの姿勢で臨んだ選手を全カテゴリーの中から男女1名ずつを大会推薦として、米フロリダにあるIMGテニスアカデミーの合宿に招待される。 取材・文●前道右京(スマッシュ編集部)