〈とやま衆院選2024・2区〉上田さん再選飾る 「未来のため走る」
富山2区で立憲民主新人、共産新人の2人を破って再選を飾った上田英俊さんは魚津市江口の選挙事務所で、政治改革や経済再生、防災減災・国土強靱(きょうじん)化、農林水産業振興、社会保障制度再構築などの課題を挙げ、「これら全てに予算が関わる。この選挙戦と1期目の3年で見た現場、聞いた声を予算に盛り込んでいく」と結果を出す政治にまい進する決意を語った。 事務所には午後7時過ぎから支持者が集まり、同8時を回って早々に当選確実の一報が届くと、割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。チヨミ夫人とともに姿を見せた上田さんは支持者の祝福の中、壇上に進み、「政治とカネの問題で有権者の痛い視線を感じ、大変厳しい選挙戦だったが、皆さんの支えで再び、ありがたい仕事を頂いた。明日のため、未来のため走り続けることを約束する」と感謝し、深々と頭を下げた。 選対本部長の鹿熊正一県議が勝利宣言した後、選対総括責任者の村椿晃魚津市長が「愚直に一つ一つ地域の声を聞いて実現する政治家だ。さらにこの地域はもちろん、富山県、日本のため、大政治家として活躍すると確信している」と期待を込め、万歳三唱した。上田さんとチヨミ夫人にスタッフから花束が贈られた。 青年局メンバーが上田さんを胴上げすると、短期決戦だった選挙期間中の緊張がほぐれたように満面の笑みを浮かべた。 佐藤一絵副知事、井上学県議会副議長、西田政司富山市副市長、浜田泰友魚津市議会議長、公明党県本部幹事長の中瀬淑美魚津市議、竹内茂県建設業協会長が祝福の言葉を贈った。米山義隆後援会長が謝辞を述べた。当選報告会後、2区内の首長が続々と祝いに駆け付けた。 ●「私の力不足おわび」 立民・越川さん 立民新人の越川康晴さんは比例復活が困難な情勢となった28日午前0時15分ごろ、魚津市文化町の事務所で「私の力不足であり、支持者の皆さんの期待に応えられず、おわび申し上げる」と敗戦の弁を述べた。 復活当選に期待を募らせていた酒井桂之選対本部長は「越川さんを当選させられず申し訳ない」と頭を下げ、支持者約30人が沈痛な面持ちで聞き入った。 ●「力関係変わった」 共産・泉野さん 共産新人の泉野和之さんは午後10時10分ごろ、魚津市北鬼江の選挙事務所で「力不足を痛感している。自民党が後退して力関係が大きく変わった。党勢拡大のため頑張りたい」と述べた。折田誠選対責任者は「自公政権を追いやる役割を果たした」と語った。