ドイツのレジェンドFWクローゼの下でギリシャの若き点取り屋が覚醒中 ニュルンベルクで育つ18歳の逸材「クローゼは僕がここにいる理由」
ギリシャの未来のエース
現在ドイツ・ブンデスリーガ2部で戦っているニュルンベルクを指揮するのは、元ドイツ代表のレジェンドFWミロスラフ・クローゼだ。今季よりチームを指揮しており、本格的にドイツ国内での指導者キャリアがスタートしている。 そのチームでは、クローゼの指導を受けて成長を続ける若手ストライカーがいる。U-21ギリシャ代表でもプレイする18歳のFWステファノス・ツィマスだ。 今夏にギリシャの名門PAOKからのレンタルでニュルンベルクに加入したツィマスは、ここまでリーグ戦14試合に出場して8ゴール2アシストとブレイク。市場価値も1000万ユーロまでアップしていて、前半戦で注目度はかなり高まった。 ニュルンベルクはツィマスの買取オプションも有しているが、他クラブも熱視線を送っているという。今のところツィマスはそうした噂に関心がないようで、ニュルンベルクでの仕事に集中していると語る。しかしこのペースでネットを揺らし続けるならば、人気はさらに拡大していくことだろう。 「将来については分からない。噂を全部見ているわけではないからね。ここでの集中を失いたくないから、あまり考えたくないね。今が幸せで、ニュルンベルクでのことに集中している」 「ドイツのサッカーはギリシャよりもはるかにフィジカル的で、レベルが高い。何よりの驚きは素晴らしい雰囲気だ。ニュルンベルクでも5万人のサポーターが集まってくれるし、これほど多くの人の前でプレイするのは初めてなんだよ。ハンブルガーSV戦は5万7000人だったし、ケルンでも5万人だった。後半戦ではヘルタ、シャルケと戦うし、雰囲気を楽しみたいね」 「監督のクローゼは僕がここにいる大きな理由だよ。僕は今多くのことを違った見方で見ている。どう動けばいいのか、どのように考えるべきか、全く別の選手だよ」(独『Kicker』より)。 ドイツを代表する点取り屋だったクローゼにとって、FWの育成こそ腕の見せ所だ。ツィマスの育成プランは想像以上の成果と言えそうで、186cmのサイズを誇る本格派センターフォワードとしてツィマスの今後が楽しみだ。
構成/ザ・ワールド編集部